自律型人工知能(AUTO-GPT)に早期退職ブログの分析を頼んでみた

先日AUTO-GPTを自身のPCにインストールした。

AUTO-GPTはGPT3.5やグーグルなどのAPIと連携してユーザーの指示を受けて自律的に動作するPhysonベースのスクリプトだ。

役割を決めて何をゴールにするかリクエストすれば勝手に動き出してグーグルのAPIからインターネットに潜り込んで情報を集めたり集計したりGPT3.5を利用して分析をしてくれる。

ChatGPTは2021年9月までの学習データしかないのでネットから最新情報を収集して分析するならこちらの方が有効かも知れない。

ただ個人的に「自律」というのは誇大広告で対話型人工知能に対してバッチ型人工知能と呼んだほうがしっくりくる。

それでもすごい。

せっかくインストールしたので早速何かに使ってみよう。

そういえばこのブログはたしか早期退職系だった気がするのでテーマは「早期退職のブログ」

他人のブログなんて読むのも面倒なので人工知能にお任せしてまとめてもらうのがいい。

AUTO-GPTに任せるロール(役割)はWEBリサーチャーとアナリストとする。

この最初に取り決めるロールが重要ではないかと思う。

1つめ

最初は、退職関連のブログを30ほど集めてそれを分析してそのブログに共通する重要なポイントを30個挙げてランキング形式にしてくれと依頼してみる。

GOALの設定はこのようにした。

  • Collect about 30 blogs in japan who are living after early retirement
  • Analyzing those 30 blogs and important points as top 30 in ranking format
  • Save the result to top30.txt
  • Time limit is 3 hours

制限時間は3時間で最後はtop30.txtにランキング形式で出力してねとしている。

動かしてみるとエラーを吐きながらプランでやり方を変更しつつ健気に頑張ってくれている。

当初は日本のBLOGをチェックしていたのだがどこからか.comのURLばかりを見に行くようになり嫌な予感がしてきた

10分程度だろうか。

それほど時間もかからず出来上がった。

top30.txtを開くと

1. HuffPost – https://www.huffpost.com/
2. BuzzFeed – https://www.buzzfeed.com/
3. Mashable – https://mashable.com/
4. Lifehacker – https://lifehacker.com/
5. Gizmodo – https://gizmodo.com/
6. The Verge – https://www.theverge.com/
7. Wired – https://www.wired.com/
8. TechCrunch – https://techcrunch.com/
9. Engadget – https://www.engadget.com/
10. The Next Web – https://thenextweb.com/
11. Fast Company – https://www.fastcompany.com/
12. Forbes – https://www.forbes.com/
13. Business Insider – https://www.businessinsider.com/
14. Entrepreneur – https://www.entrepreneur.com/
15. Mashable India – https://in.mashable.com/
16. Digital Inspiration – https://www.labnol.org/
17. Refinery29 – https://www.refinery29.com/
18. HelloGiggles – https://hellogiggles.com/
19. Lifehack – https://www.lifehack.org/
20. Good Housekeeping – https://www.goodhousekeeping.com/
21. Apartment Therapy – https://www.apartmenttherapy.com/
22. The Everygirl – https://theeverygirl.com/
23. Mindbodygreen – https://www.mindbodygreen.com/
24. StyleCaster – https://stylecaster.com/
25. Harpers Bazaar – https://www.harpersbazaar.com/
26. Allure – https://www.allure.com/
27. InStyle – https://www.instyle.com/
28. Popsugar – https://www.popsugar.com/
29. Byrdie – https://www.byrdie.com/
30. The Zoe Report – https://www.thezoereport.com/

おー何かのランキングにはなっていた。

ただ明らかに英語のサイトだ。

それも有名どころのニュースサイトになる。

たしかにハフポストとかギズモードとか退職関連の記事が多かった気がするので向こうの退職記事が多いサイトをランキングした感じだろうか?

どうも日本語のブログはうまく処理ができずその代わりに英語圏のニュースサイトをランキング化してくれたようだ。

「できません」とすぐに諦める残念社員ではなく解釈を変えて能力の範囲で成果を出そうとするそこそこ有能な秘書のようだ。

2つめ

ざっくりしていてわかりにくいゴールだったのかもしれない。

もう少しリクエストを簡単にしよう。

日本の早期退職記事をニュースサイトから20分間集めてurl.txtに出力してね。

それらの記事から重要なポイントをまとめてArticle.txtに吐き出してね。

  • Collect as many early retirement articles as possible from Japanese news sites in 20 minutes and save the url to url.txt
  • From those articles, make an article about important points for early retirement and save to Article.txt

これも10分ほどで終了した。

url.txtを開くとひとつだけ登録されている。

またえらく微妙な記事を拾ってきたな。

それも英語版の記事だ。

Article.txtを開くと上の記事を英語で要約してくれていた。

大日本住友製薬は、2018年3月31日現在、45歳以上で勤続5年以上の製造部門の日本人社員を対象に早期退職制度を実施している。86件の応募があり、特別退職金が支給される。通常の退職金とは別に支払われる。なお、本募集に伴う特別退職金及び再就職支援サービス費用の支払額は約19億円であり、2018年3月期において事業構造改善費用として特別損失に計上する予定です。(日本語に翻訳済み)

うーん、これもリクエストが悪そうだ。

3つめ

さらに簡単に

  • Make blogs with many articles about early retirement in Japan top 30
  • save the top 30 url to retirementurl.txt

やはり日本語のサイトをリサーチするのは苦手なようで英語サイトにある日本の記事を探し回っている。

制限時間をいれなかったせいか2時間経ってもぐるぐる回っている。

これは終わらない。

長すぎるのでここまでの成果をまとめてreport1.txtに出力してねと依頼した。

早期退職ブログの検索を続けるために、Google 検索を使用して追加の Web サイトを検索します。私たちは、日本での早期退職/投資のトピックに関する独自の洞察を提供する、あまり知られていないブログを探すことを目指しています.新しいサイトが見つかったら、GPT-3.5 を利用したエージェントによって提供される基準を使用して、それらの関連性と品質を評価します。その後、トップ 30 のブログの URL をretirementurl.txt ファイルに保存します。

脳内要約すると

「まだやってるわ、ボケ!」

と怒られたのかな?

途中で構わないのでブログ一覧をreport2.txtにセーブしてとリクエストしたらエラーで落ちてしまった。

さすがに出かける時間になったのでここまでとした。

もう少しAUTO-GPTが活かせる条件とリクエスト方法を学んだほうがよさそうだ。

stable diffusionのプロンプト同様に書き方のコツがありそう。

それさえ乗り越えたらChatGPTとはまた違った活用法が生まれそう。

今回の記事のアイキャッチはAUTO-GPTをイメージしてbeautiful talented female secretaryの1センテンスでstable diffusionと商用利用可能なモデルで描いてもらった。

続き


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