4年連続で血管年齢検査を受けている。
一般的に通っているクリニックに検査機器があれば自費で1000円、保険適用で300円で計測してもらえる。
血管年齢検査とは血管の硬さを判定し各年齢の平均値と比較して「推定血管年齢」を算出する検査だ。
両腕両脚の血圧と脈波を同時に測ることで行われる。
血管年齢検査は動脈の弾力性や血管狭くて流れの悪いところがないかを確認する検査になる。
最初の2回がPWV方式で後の2回がCAVI方式の医療機器で測定してもらった。
PWVとCAVIはどちらも血管の硬さを測る指標になる。
PWVは昔からある血管年齢の代名詞ともいえる指標で血圧やストレスに依存して変動し不安定な弱点があった。
一方CAVIは比較的新しい指標で心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で動脈硬化が進むほど値が高くなる。
CAVIの基本的な測定原理はPWVと同様でも計算式に血圧の項を入れることで「血圧の影響を排除した」点が特徴で動脈硬化の進行度をPWVよりも精度よく見積もることができるようになった。
これがわかっていてPWVからCAVIの機器を使っているクリニックに乗り換えたわけでもなく、たまたまだ。
計測した機器ではどちらの方式でもあなたの血管年齢は何歳!と明記されるわけではないが上記グラフのように血管年齢はざっくりわかる。
その血管年齢の推移は、
83歳→77歳→56歳→52歳
と、ものすごい勢いで下がっている。
なんと4年間で83-52=31歳も血管年齢が若返っている。
これには少しカラクリがありPWVの測定結果を年代別平均値標で血管年齢を見積もると初年度は83歳だが年代別上限許容値にすると68歳となる。
CAVIは平均値で血管年齢を算出しているがPWVから変更して1年で21歳下がってしまったのはさすがに異常値だろう。
PWVを上限値、CAVIは平均値にすると血管年齢は「68歳→63歳→56歳→52歳」なのでこちらがおそらく妥当な血管年齢改善の動きだ。
実際には68-52=16歳若返ったというのが正解だろうか。
もし31歳も若返っていたら60歳になった頃には血管年齢は20代まで下がっている。
冗談はさておき、PWV方式は精度に難がありそうだ。
それでも全体の傾向としてPWVもCAVIも下がり続けていることから本当に血管に弾力が戻っているらしい。
先日の耳たぶのシワが消えていることも血管年齢若返りと関係がありそうだ。
ここまでの生活習慣の変化が何か影響しているのだろう。
そう考えてまとめてみた。
リタイアしてからこの6年間での血管年齢に影響がありそうな生活の変化は、
- 退職によるストレスフリー(2017/7)
- 週3以上ジムに通う(2018/2)
- ビオスリー服用(2019年頃)
- スタチン中止(2020/1)→ゼチーア→EPL→ロトリガ
- 外食から自炊へ(2020年以降)
- 夕食の主食をオートミール(2020/1)
- 野菜スムージーを朝食に(2020/8)
- 結果 BMI27→18〜19(2021年頃〜)
高脂血症治療薬の中止以外は健康や血管には良いことずくめの習慣だ。
スタチンが副作用で飲めなくなった代わりにロトリガのジェネリックを飲んでいるのはLDLコレステロール低下に効果はない。
しかし中性脂肪を下げてくれるのとHDLコレステロール上昇のサポートにもなっているので総合的に考えればそれなりに効果がありそう。
スタチン薬のおかげでLDLコレステロールが低位で収まっていたのが血管疾患リスクが軽減されここまで生きながらえたなどと何度かブログ内で賞賛してきた。
ただ血管年齢だけをみるとどちらかといえばスタチン薬を中止してから下がっているわけなので実は単体では大して効果が無いのかも。
もちろんたった1人のエビデンスではなんとも言えない。
ジムでの適度な運動は血管に良いに決まっている。
ストレスは血管を収縮させるので出来るだけなくした方がいい。
血管の収縮だけではなく退職が決まって辞める寸前に気が抜けたのか病院に駆け込むほどの不正脈(期外収縮)が頻発したのでストレスというのは気がつかないうちに身体を蝕んでいる可能性があると実感した。
自炊で塩分や油分を減らすのも血圧を上げず血管にいい。
オートミールでGI値を下げて炭水化物の吸収を抑えるのもBMIを下げるので血管にいいだろう。
血管の動脈硬化は経年劣化して硬くなったホースと比喩されることが多い。
いくら血管に良さそうなことを習慣にしても一旦硬くなってしまった血管が柔らかくなっていくのを実感できると思ってもみなかった。
もちろん生活改善で血管年齢が下がることもあるという健康番組を観たり記事を読んだことはあるがエビデンスをみたこともなかったので都市伝説のように感じていた。
それが自分の身体で実感できたのは嬉しいしジムを続けるモチベーションにもなる。
ジム以外は特に気を使ってやっているというより好きで実践していることばかりなので気を緩めても中止することはない。
ジムは好きな動画は運動しながら観るとか鼻先ににんじんをぶら下げないといつでもやめてしまいそうなので今後も年に1度血管年齢検査を受けてモチベーションを維持していこう。