勘違いをして板タブを買ってしまった。
板タブとは昔はデジタイザーとか呼ばれたPCで絵を描く道具だ。
最近だと液タブといって液晶タブレットで絵を描く人が多いのでそれに対して液晶が付いていないPCお絵描き道具を板タブと呼ぶ。
大昔からCAD用途などで存在した。
実際に某大手企業でデジタイザーで部品を設計しているところを見たことがある。
もっと昔は大型白黒ブラウン管に直接スタイラスペンをクリックして製図をしていた。
今回購入したのは3000円前後の非常に安い板タブだ。
価格の割に思いの外質感が良かった。
PCにUSBで接続して紙を敷いて専用のペンで掻き込む。
使い勝手も悪くなく書き出しがわかるように空中にペンを持った時にどこから描き始めるか表示してくれる。
なぜ絵心すら無い人間がこれを買ったかといえばstable diffusionで描いた絵を3Dにしたかった。
素人が2Dを3Dにする場合はblenderあたりを使って湯水のように時間を費やして作り上げるしか無い。
しかしYoutubeを観ていたら簡単に2Dを3Dに変換していたので買ってしまった。
monster mashというサービスで対象物の枠を切り抜くだけで3D化してくれるという事でその動画では動物を切り抜いて3D化してblenderでアニメーションに背景をつけて動かしていた。
おーこれだ!と思った。
stable diffusionで描いたキャラクターの2Dを3Dにしてみたい。
目的があるわけではなく単なる好奇心だ。
手元に届いたので早速やってみる。
まずは猫の写真から。
猫の輪郭を板タブでなぞって、足をつけてダブルクリックすると対称の足も作ってくれる。
これを3D化する。
おーネッコが立体になりおった!
クルクルと動かすこともできる。
こりゃあすごい。
ちょっと違和感あるけど簡単に作れるのがいい。
この時にまだこのサービスの致命的な欠陥には気がつかない。
そして次は待望の人間の3D化だ。
とりあえずフリー素材屋のぱたくそさんから借りてきた女性で説明する。
猫と同じく輪郭を切り抜く。
そして立体だ。
ん?
そういうことか。
前後シンメトリーの3D画像になっている。
あれだ。
ヴィレヴァンとか変な雑貨屋で見かける抱き枕にキャラクターがプリントしてある奴だ。
それも前後同じ柄になる。
半身の顔が反対側に対称にくっついてもわからない動物だから3D化できたわけか。
人では使えん。
今後絵を切り抜くシュチュエーションがあるとも思えない。
普通に3千4千円で売っており安くて使い勝手はいいので絵心がある人なら一家に一台あってもいい板タブのご紹介。