先日に退職者に健診を受けるように布教活動をしていてガン無視されたのでやめたという記事を書いた。
今回はまさにその真逆の話題で欧米などは既に定期健診をやめていて公費でやっているのは世界の中で日本と韓国だけで意味がないという意見についてだ。
モリヨ先生もその意見に賛同しているおひとりだ。
コロナ禍中も他の医師やコメンテーターがいえない事をズバズバ指摘して個人的には信頼がある医師であり元厚労省役人だ。
血圧が高くもないのにたまたま降圧剤を調べていてこのチャンネルにたどり着いた。
男性の方はどなたか存じ上げないがお二人共に無駄な公費で効果のエビデンスもない健康診断はやめてしまえというご意見だ。
たしかに会社で受ける健康診断の結果如きで病気の予防ができるとは思っておらず人間ドックやがん検診などと混同して言及していた部分もある。
まさに彼女曰く健康診断の「健診」とがん検査などの「検診」という木へんと人べんのけんしんの違いだ。
実際に会社の保険組合や国保の健診の結果に期待もしておらずあれで命に関わる病気が早期発見できるとはこれっぽっちも考えていない。
それより自費で受けているMRIやCTや保険使って受けている胃カメラや大腸カメラや精密血液検査などが大切だと考えている。
しかし動画の中ではこれらがん検診についても条件によっては不要だと否定的な意見であり例えば20代の乳がん検診などはやめるべきと言及している。
この動画の中では触れられていないが自分も男性特有の前立腺癌が発見された場合は手術をするつもりはない。
早期発見して癌があるか無いかは知りたいので定期的に自費でPSA検査はしている。
これは持病の治療の副作用で前立腺癌のリスクが高くなるので定期検査が必要だ。
受けないと担当医も困るので嫌だといっても受けることになっている。
自分のような検診オタクでもない普通の人に検診のひとつひとつの意義を理解して受けるのも無理なのでそれだったらいっそのこと病状が出るまで何もしないのもひとつの考え方だし世界はその潮流にある。
日本と韓国だけが取り残されているのだろうか。
フィンランドで管理職に健診をするしないで15年に渡る大規模な追跡調査をした結果、していた方がより心臓病が多い結果が出たとかという笑えない話が医療よりも福祉を取ったという先日書いた北欧の幸福度の謎に話がつながった。
おそらくフィンランドの政治家はこういった地道な追跡調査などから医療向上よりも福祉向上が国民の幸福度を上げると判断したのだろう。
このあたりを国民に説明して政策に反映していることなどが国民と政治家の相互信頼ということなのだろうか。
日本で続いている健診はその結果を利用して成人病予防の投薬治療などにつなぐ医療利権のようなものなので日本もやめてしまうか自由選択制にして受けたい人だけ補助金でも貰って3割負担で受ける方が国庫の負担が減っていい。
取り残されているというよりおそらく健康診断が無くなると色々困る医療利権の亡者共が国に働きかけて食い止めているのだろう。
このままだと医療利権のせいで医療費の国庫負担が重くて日本は国を滅ぼすと考えている派なのに健康診断に関しては利権側の術中にまんまとハマっていたようだ。
健康な人に無理に検診を受けさせれば歳を取れば少なからず何らかの異常値が見つかる。
その見つかった異常値で「どこか病気かもしれない?」と不安を植えつけるのは間違っていると反省した。
まさに癌の線虫検査で陽性が出て色々がん検診を受けて何も出なかったのが医療利権の術中にハマっていたようなもの。
あれは偽陽性(特異度)が高すぎてまともに信じちゃいけない。
人によっては半端な検査で陽性や異常値が見つかり「自分は癌か何か大変な病気かもしれない…」と不安に思い続けるストレスの方が健康に与える被害が高いのでは無いかと動画の中でも言及している。
自分自身は検診が趣味なところもあるので問題ない。
しかしそんな価値観を他人に押し付けてはいけないな。
大腸癌がステージゼロで見つかり手術して持病の担当医にも通院する度に何度も何度も大腸カメラの重要性を説いて受診させてまさか運よく大腸癌をステージ1で見つけて手術して癌を取り切ったので得意気になってしまっていたのかも知れない。
他人には押し付けないがこれからもがん検診や脳のMRIなどは定期的に受けるつもりだ。