特に包丁が切れなくなったわけではないが新しいのに買い替えて1ヶ月が経った。
これまではキレが悪いと思ったらこの研ぎ機にかければ普通に使えてきた。
だからキレが悪くて変えたわけでもない。
元々使っていた(写真上)包丁はパール金属製の名もない普通の包丁だった。
いつ買ったのか記憶も定かではないがもしかすると30年くらい使っている。
そんな古いのかとメーカーを調べてみるとパール金属の製品で当社は50年以上の歴史があるのであり得ないわけでもない。
パール金属は圧力鍋でもお世話になっているがアウトドアのどちらかといえば廉価商品作っているCAPTAIN STAGブランドの企業だと初めて知った。
こういう廉価な価格で長い間使える製品を作ってくれる会社が日本の新潟にあるのは誇らしい。
この包丁に使われているステンレス鋼はA6を採用しており愛知製鋼が製造している。
働いていた頃お仕事で何度もお邪魔したこともある企業なので少し嬉しかった。
買い替えてからそんな愛着が湧きそうな情報が出てきても困るがとにかく新しい包丁に買い替えた。
理由は特になく、おそらく今の包丁しか使ったことがなかったので別の包丁に変えたら料理が捗るのではないかと考えた。
購入したのが写真下の包丁になる。
一般的な三徳包丁よりも刃渡が長めでディンプルが付いている。
購入の決め手はレビューにあった切れすぎて怖いのでお蔵入りに…というコメントだったが実際に使ってみると元の包丁よりも若干キレが悪いくらいだった。
そこで前述の研ぎ機にかけたら前の包丁並みの切れ味になった。
材質はステンレス特殊鋼と書かれていたが420J2という材質はこれまで使った包丁のステンレス鋼A6同様に低コストで耐摩耗性が低くて研ぎやすいようだ。
このディプルも購入にあたっての決め手になったが実際に使ってみると切った野菜の落ちがいいわけでもなくただの飾りでしかなさそう。
刃渡の長さも特に活用できるような大きな魚や肉を捌くわけでもないので襷に長しという感じだ。
じゃあ失敗だったかといえばそんなこともなく軽さが使いやすい。
20g以下の違いしかないが1ヶ月くらい使ってみるとこの軽さで取り回しがよくなった。
なんとなく包丁といえば重い方が安定していいようなイメージもあるが自分の場合は軽い方が圧倒的に使いやすい。
もちろん硬いものを切る時は軽い包丁の方が刃が思わぬ方向に飛んで怪我をしやすくなる可能性もあるが基本魚を捌く事もないし一番硬い食材はにんじんくらいなので安全性が低くなる事もない。
前の包丁も記念にそのまま残しておくが今回の包丁はいい買い物ができた。