癌の早期発見には余念がない。
尊敬しているもりよ先生あたりは先進国の調査においてがん検診など癌死亡率低下にほとんど貢献していないとよく発言されている。
しかし大腸癌経験者なので再発率はそこそこ高いだろうというのと半分は精神安定剤の代わりだ。
今年も一昨年に続いて自己負担10割のDWIBS検査を受ける。
一般的に5万円前後の検査になる。
DWIBSを簡単に説明すると癌検査のPET-CTのMRI版だ。
PETはがん細胞が糖分を食べる特性を利用してブドウ糖のような薬剤(18F-FDG)を打ち込んで身体のどこに薬剤が集まっているかをCTでチェックして癌の病巣を見つける。
PET-CTは一般的に10万円前後だ。
一方でDWIBSは薬剤を使わず脂肪分を避けて水分に反応する照射パターンに特殊な磁場を用いてがん細胞は細胞間が密になっている特性を利用してMRIで画像化させる。
得意不得意がありどちらがいいのかは一概に言えないが発見が得意な臓器で精度がありそうなのがPET-CTで安くてお手軽だが発展途上なのがDWIBSだろうか?
どちらもこれまで1回ずつ受けている。
PETはCTでの放射線による被曝が嫌なのでDWIBSを受けることにしている。
DWIBSの難点はMRIなので閉所恐怖症には辛い検査だ。
更に普通のMRIよりも撮影時間が長めな上に受けるクリニックではタイルのようなずっしりしたコイルを身体の上に乗せて圧迫され固定される。(検査機器についてはクリニックによって使うMRIのタイプが違うのかもしれない。)
だから前回のDWIBS検査では安定剤のメイラックスを服用して検査に臨んだ。
しかし結果は惨敗で顔にヘルメットのようなものとコイルを全部乗せてMRIに入る寸前でパニックになりかかり撮影できず身体上部と下部に分けて撮ったため画像も分離されてしまった。
基本DWIBSは同じクリニックで何度か受けて過去に撮影した画像と比較しながらがん細胞らしきものの成長をチェックする。
だから分離してずれた画像では比較できないのではないかと考えているので失敗だ。
今回は脳ドックのMRI同様にデパスを飲んで挑むことにした。
メイラックスに比べて作用時間が短いけれど効果が強いのでスイートスポットに当たれば閉所恐怖症のMRIに向いている。
(あくまで個人の感想です)
検査の何分前に安定剤を服用するかが成功の鍵になる。
薬のピークは人それぞれで食後か食間かでもかなり違ってくる。
前回の脳ドックでは服用後50分で受けてみたが若干早すぎた。
そこでまず検査するクリニックで1番の枠が取れるように日程調整した。
最短では5日後の予約が取れたが1番枠となると3週間後となった。
MRIなどの検査は受ける人によって押したり早まったりするので服用時間の調整が難しい。
1番目の枠なら開始が決まっているのでそこから逆算して1時間以上前に飲めばちょうどよくなる。
今回は開始が8:20ということだったの朝食を抜いて7:15に服用した。
相変わらず薬が効きにくい体質のようで受付を済ませてMRI室前で待っていて服用後50分では何の変化もない。
薬も毒も似たようなものなのでもし鬼滅の刃の世界に居たら役は胡蝶しのぶのようなものか?と変なことを考えていると技師の方が呼びにきた。
服用してちょうど1時間だ。
まだ薬が効いている感じがしない。
そこでMRI技師の方に薬が効いていないようだと説明しそこから10分待ってもらい8:25より開始となった。
事前に閉所恐怖症で安定剤を飲んで受診すると受付に伝えてあるので検査技師の対応はスムーズだった。
完全にデパスが回ってきたのがわかり器具を装着しても落ち着いている。
そこから45分かけて検査をしたが途中何度かアナウンスで息を止めて撮影するが指示を聞きそびれて眠りそうになるほど安定していた。
この寝落ちしそうになった時間帯がピークだと思われるので自分は空腹の場合1時間30分がデパスのピーク帯なので服用後1時間15分に受けるのが理想だ。
一般的にデパスの効きはもっと早い。
肝心のDWIBS検査はつつがなく終えることができた。
嬉しい。
その後支払いをしてクリニックを出る頃には効果を感じなくなったので普通の生活ができる。
デパスはキレがいいので助かる。
ただ普通に精神疾患で使うには自分の場合は効きがあまりに短すぎる。
この薬は事前にホームドクターに説明して処方してもらった。
過去に服用していると説明しているので簡単に出してくれた。
軽めの閉所恐怖症なら安定剤でMRIを乗り切れるかもしれないので主治医の指示の下で使ってみるのもいいだろう。
ピークは人によって異なるので1度くらい練習して安定剤のピークを知り検査に合わせて服用するのがコツだ。
練習は安定剤を服用して小学校とかにあった灰色の掃除道具のロッカーみたいな狭い空間に入って耐えられるか確認できるといい。
Youtubeを検索するとMRIの撮影音が拾えるのでロッカーの上にスマホを置いて大音量で鳴らして入ると尚のこと雰囲気が出ていい。
モノタロウで清掃用具収納庫として約2万円で販売しているので買おうかとも考えたが普段入れるものが思いつかないのでやめておいた。
ただ極度の閉所恐怖症の場合だとデパス如きではパニック症は抑えられないと思う。
睡眠剤で意識を落として検査してくれるような奇特な総合病院を探すしかなさそう。
今年は胃カメラと血管年齢検査とDWIBSが終わったのであとは大腸カメラと腹部エコーだ。
DWIBSはMRIなので検査できない肺は別途CTを受けるか早期発見は難しそうな国保の健診オプションの胸部X線でお茶を濁すかが悩みどころ。
胸部X線もやらないよりはマシだがCT受けるなら不要だ。
最後にCT受けたのは結構前なので今年はCTにするかなぁ。
そういえばもりよ先生は胸部X線どころか胸部CTもがん検診としては全体の死亡率低下には意味がないと言ってたなぁ。
個人的には5mm以下の肺結節が見つかったなら様子見して2年間CTを撮り成長するかしないかをチェックすれば一応の早期発見はできると考えている。
もちろんそれ以上のサイズの結節があれば即時精密検査する。
あと予定では眼底検査もしておきたい。
とりあえずDWIBSの結果を見てから決めよう。