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下腹部激痛で久々に救急車に乗った件

7月下旬に癌が発症した年から起きている右下腹部の痛みが徐々に悪化してきた。

これまで幾つかの病院で検査はしても何も出てこないのでそのままにしていた。

痛みはあったが日常生活に支障が出るほどではなかった。

しかし今回はいつもの痛みを突破してきた。

まず座っていると痛いので座れなくなった。

次に横に寝ていても痛くなり仰向けでしか寝られなくなる。

最後は仰向けでも痛くなり翌朝まで眠れずカロナールを飲んでもダメだ。

時間を空けてロキソニンを飲んでもダメで救急車を呼ぼうか朝まで待ってかかりつけに行こうか悩んで何とか我慢してクリニックへ出かけた。

クリニックが開く時間には尿管結石並みの痛さになっていた。

この世の痛みは陣痛の次が尿管結石と言われており結石は3回経験しておりそれの8掛けの痛みだ。

何とかクリニックに辿り着いて診察開始まで死ぬ思いで待って点滴で痛み止めを打ってくれと頼んだら坐薬のボルタレンを貰い自分でトイレで入れて痛みが少しは和らいだ(気がする)

痛みの場所から医師からあくまで可能性として虫垂炎か憩室炎かもではないかと示唆される。

大腸カメラで憩室があることは話してあった。

虫垂炎も放置すると破裂して細菌が内臓に散らばり危険だがそれ以上に憩室炎の穿孔がやばい。

穿孔したら便がお腹に散らばってあっという間に腹膜炎から敗血症で亡くなる可能性があることは大腸癌手術の予後で得た知識にあった。

ただそのクリニックにはCTがないため痛みの患部の特定ができないので近くの総合病院に連絡してくれて紹介状を書いてくれた。

一応エコーでもある程度は判別がつくはずでこのクリニック持っているはずだがこれまで使ってくれた記憶がない…

通常の外来受付だと長い間待たないと診察してくれないからと救命外来にも連絡をしてくれてクリニックで救急車呼ぶからそのまま行けと言ってくれる。

しかしおそらく即入院だろうと考えて無理を承知で丁寧にお断りして冷や汗の出る痛みを我慢して帰宅してリュックを抱えて119に連絡した。

実はこのまま入院もあるかとクリニックに出かける前に入院用の着替えと入院で使えるパンツをリュックに詰めて準備していた。

ただクリニックに行くまでにあそこまで悪化するとは想像できなかった。

この余計な準備が必要なのが独り身の辛いところだ。

あまり混んでいなかったのか救急車は数分で到着して主治医が電話で頼んでくれた総合病院に搬送された。

距離は数キロと近距離だがこの時の痛みは気を失うくらいやばかった。

クリニックから直で行けばよかった。

救命士に色々器具をつけられて心電図とか体温や血圧を測ってもらう。

体温は37度5分あった。

血圧は140台、まあ痛いので横になっていてもその程度は出る。

これは炎症系疾患だよなぁ。

クルマで行っていたらやばかった。

救急車を呼ぶ判断をしてくれたかかりつけ医には感謝している。

そして総合病院の救命外来に運ばれて点滴と痛み止めを打ってもらう。

これがまた効かない。

やはり薬が効きにくい体質なので胡蝶しのぶ…とか考えている余裕はなかった。

カロナールを服用では使わないほどの量を血中注入しているらしいのに生理食塩を打ってもらっている気分だ。

実際に生理食塩水も打っていた。

この痛みはもしかすると大腸穿孔でもしていて腹膜炎で逝ってしまうのではないかと悪いことばかり想像していた。

その後ボルタレンが効いてきたのかカロナールが効いてきたのかわからないがある程度まともに話せるようになり状況を医師に説明して血液検査とCTを撮った。

痛みを我慢しつつ時計がなかったのでわからないが感覚的には小一時間待って結果が出た。

医師曰く「血液検査もCTも特に異常は見つかりませんでした。」

嘘だろ、いててて、と言いながら血液検査の結果の紙を見せてもらう。

確かに炎症反応を表すCRPは正常範囲だし白血球も正常だ。

どこかに炎症があればこの二つが上昇することは過去に罹った病気からも知っていた。

急性だと多少遅れて出る場合もあるが徐々に痛みが強くなってきたので数字が出ていないというのは炎症ではないのか?

そしてCTでも虫垂炎も憩室炎も他に右下腹部が痛くなりそうな部位が見当たらないらしい。

ではこの痛みは?と聞くが患部が見つからないのでは手の施しようがないらしい。

そして痛みが強いまま追い返そうとするのでせめてとボルタレン坐薬の処方を貰って帰宅した。

救命なので命に関わる病巣が見つからなかえれば早くベッドを空けたいのだろう。

わからないでもないが酷い…

実際にその間に何人かのコロナ重症患者らしき人達が搬送されていた。

座ると痛みが増すのでタクシーにも乗れず立って公共交通機関で自宅まで戻った。

鎮痛剤の効きが落ちてきてまた激痛が襲ってきたので貰ったボルタレンを入れて何とか寝落ちすることに成功した。

翌日も痛みが引かずボルタレンとロキソニンを交互に使って何とか凌ぎその翌日にようやく立って生活できるように戻った。

座ると痛みが倍増するので座れない。

但し痛みはそれほど引いてくれないので立ちっぱなし生活でロキソニンを運用している。

自力で調べても消去法で残るのは過敏性大腸炎か潰瘍性大腸炎あたりだ。

いつも下腹部痛、脇腹痛で検査の結果言われる病名だ。

ただ症状としてはこれほどの痛みが出る疾患と思えないし主治医も首を捻ってとりあえずロキソニンの対処療法しかできない。

結局今回も原因がわからずじまいだった。

いつものようにこのまま痛みが引くかと思っていたが甘くて痛みに耐える毎日に突入した。

今後トイレもままらない生活に変わってしまうとこの時には知る由もない。

(しばらく更新頻度が激落ちします。週1くらい?止まってもおそらくしんでいることはないかと。)

Categories: 健康
おーら:

View Comments (6)

  • それは辛いですね。お大事に。原因がわからないのは、余計気に病みますよね。
    もう一度他の病院という選択肢はないのでしょうか。

    • お見舞いコメントありがとうございます。
      経緯はまた記事にする予定ですがお盆休み明けに総合病院で検査するつもりです。

  • 痛みの原因がわからないのが困ったものですね。
    これが政治家だったりしたらわかるまで精密検査をしてくれたりするのでしょうか。
    独り身だと何もかも自分で手配しないといけないのも大変。
    同じような境遇なので身につまされます。
    お大事に。

    • お見舞いコメントありがとうございます。
      マスコミが騒ぎ立てるので政治家に限らず有名人が優遇されるのは世の常です。
      そのうち書きたいと思いますが、独り身で病気になってあまり動けなくなった生活を想定して住む場所も選んだ方がいいです。