2023年頭から中華製e元素(イーヨーソ)の青軸メカニカルキーボードを使い始めた。
当時3千円で購入した。
今だとこの業界の物価も上昇しているようで4千円くらいになっている。
クソ安いので金属反響音が強めだが使っていて気になることもなかった。
青軸なのでカチャカチャ周りはうるさいだろうが仕事ではなく自宅使用で同居者がいるわけでもないので問題ない。
それから1年経過して軸がチャタリングを起こしたり打てないことがあったりして青軸を購入して20個以上交換して使っている。
それでもコスパの良いキーボードだった。
英語配列にも慣れたが1年半経過してもどうしても慣れないキーがひとつだけあった。
それはエンターキーだ。
撮った時は掃除前で汚れていて申し訳ない。
パソコン持っている方ならお分かりだが日本語配列に比べてエンターキー(リターンキー)のサイズが小さい。
日本語配列なら逆L字になっており上のキーのバックスラッシュ(¥)までエンターキーになっている。
だからエンターキーとバックスラッシュをよく打ち間違える。
変則ブラインドタッチで手が特定のポジションで固定されておらず移動させながら打っているため手の位置が少し上にズレるとエンターを打ったつもりがバックスラッシュ(¥)になってしまう。
これがとにかく慣れなかった。
20年以上日本語配列で打っていたので仕方がない。
文字を打つ時にストレスになるので日本語配列のメカニカルキーボードに買い替えることにした。
これがまた高い。
激安中華製のe元素にも日本語配列は6千円の製品があるにはある。
但しこのキーボードはフルサイズだ。
こいつを置いてしまうとマウスと左手デバイスが置けなくなる。
- 英語配列でも良いがエンターキーが2列分あり大きい
- 有線でも無線でも良いがBluetoothはNG
- テンキーレス
- ホットスワップ対応
- カーソルキー(矢印キー)とDelキーあり
- ファンクションキーあり
買い替えるにあたりこのあたりが最低条件だ。
ホットスワップ未対応なら4-5千円からあるがチャタリングし始めたら軸交換ができないのでキーボード丸ごと買い替えになる。
そしてホットスワップ対応でUK配列のコンパクトタイプのT60を見つけたが
カーソルキーが変則入力でDelキー、ファンクションキーがない。。
最悪ファンクションキーは他のキーと同時押しでもいいがDelとカーソルがないのは自分の入力の仕方だと致命傷で買い替えない方がいい。
4-5千円でフォルムもよく評判もぼちぼちだったが泣く泣く諦める。
ネット上を探し回って条件を満たした上で評判もいいリーズナブルなキーボードはiKBC CD87だった。
他に条件を満たすのは2万円以上になってしまうことからかなりお安い。
それでも1.4万円するし迷っていた。
ふと中古市場に目を向けるとロジクールのG PRO Xという同社が発売した最初のホットスワップ対応のメカニカルキーボードが結構出回っている。
(ホットスワップ対応はG PRO XであってG PROは分解してハンダ付けでもしないと軸交換ができない)
ロジクールといえばマウス、キーボード、ゲームパッドが有名でメカニカルでホットスワップができる初のキーボードということで結構売れたようだ。
発売から数年経ちこのエントリーなキーボードから更に高級メカニカルキーボードに巣立っていった人がどんどん手放すので中古市場に玉数がある。
軸が壊れたら手持ちで交換も出来ることだし、電気回路が壊れるなら新品も中古も大差なさそうだし中古でいいか。
と早速購入した。
上が中華で下がロジクールのキーボードだ。
キーの感触は大差がないだろうと思っていたが違った。
より良い製品を一度使ってしまうと人間元には戻れないものだ。
金属反響がない打鍵音がこれほど心地よいとは思わなかった。
青軸らしいカチカチとしっかりした押し心地でありながら金属音が響かないため打鍵音量が抑えられている。
e元素の打鍵音と聴き比べると月とスッポンで雑音とASMRの違いだ。
例えるなら麻雀牌をぶつけているような質感か。
昔にパソコンショップで高級メカニカルキーボードを試し打ちしたことはあるが自宅の静けさの中とでは体感がまるで違う。
これはいい。
但しエンターキーとスペースキーは寄れるし安っぽいプラスティック感を感じるしで他のキーに比べて興醒めする。
この製品はプロと冠しているが実際はエントリーからミドルレンジのメカニカルキーボードなのでスペースやエンターのスタビライザーにカネがかかっていないのだろう。
2万円以上するもっと高額なキーボードなら更に気持ちいい打鍵感を味わえる予感がしてきた。
何台も購入してしまうメカニカルキーボード沼にハマる人があとを絶たないのが少しわかる。
カネがかかって仕方がないのでこの先の沼には絶対に進まないようにしたい。
これまで1年半も使ってお世話になったe元素キーボードの名誉のためにひとつロジクールキーボードに勝っているところを記すと、キーキャップの安定感がある。
逆にロジクールの方はキーキャップがグラつく。
指で押し込んで横に動かせばはっきりわかるし打鍵していても感じる。
これはキーキャップそのものの構造の問題ではなく採用している軸の受け口の構造の違いだ。
軸が十字でキーキャップを支えるのだが、e元素の中華製OUTEMU軸は十字に加えて外枠があるのでこれがキーキャップの横揺れを防止している。
だからロジクールの軸をOUTEMU軸に換えれば更に打鍵の質感が上がる。
実際にエンターとスペースだけOUTEMU軸に替えるとグラつきが減りおもちゃのキーボード感が軽減された他のキーは当面そのまま使おう。
何せe元素キーボードは耐久性5000万回とか書きながら1年で20個以上のキーがチャタリングやら効きが悪くなるなど寿命がやってきて交換した。
おそらくロジクール製の何年か使用された中古の軸の方が手持ちの新品OUTEMU軸より長命なのは間違いない。
もしe元素が使っているOUTEMU軸のスペックが正しいというなら単純に365日10時間使ったとして、1時間あたり1つのキーを1万回叩いていた計算になる。
平均40キーを叩いているとすれば毎日毎日10時間ぶっ続けで1秒あたり11打鍵し続けた計算だ。
ファミコンの高橋名人じゃあるまいしありえん。
あの人だって16連射なんてやれて数分の話だ。
自分のタイピング速度を鑑みれば手に入れたe元素に付属していたOUTEMU軸の耐久性は10万回以下になる。
ひどいスペック詐欺だw
でももしかするとOUTEMUと刻印があってもコピーモノなのかもしれん。
元々OUTEMU軸もドイツ製のコピーモノがブランド化した。
コピーモノのコピーモノの方がより多く出回っていてオリジナルのコピーモノより更に品質が悪いのは中華製あるあるだ。
まあ安いからしゃーあーない
いずれロジクールの軸が壊れたら入れ替えて使っていこう。
いい中古キーボードがお値打ちに手に入ったのでメンテしながら末長く使い続けたい。
ただ最近は動画作りもやめてしまったしあまり活躍はしていない。