マスコミの意志を勝手に想像して「あれは外国人の犯罪者だから放送しないんだ」「上級国民だから守るんだ」といった噂がSNSで持ち上がり、炎上することがある。
こうした特定の事件に関する報道の有無やその扱い方について、推測や憶測が広がりやすい背景には、特に「外国人」「上級国民」といったキーワードが感情を刺激し、人々の不信感を煽る要因となっていることが挙げられる。
こうした不信感がどんどん膨れ上がることで、実情とは異なる「マスコミ像」が作られてしまう。
もちろん、一部には正しい側面も含まれているかもしれないが、根拠のない噂がSNS上で広がれば広がるほど、結果的にオールドメディアの思う壺だと言える。
なぜなら、こうした混乱を逆手に取って、「だからネットは嘘ばかり。我々(オールドメディア)の方が正しい情報を提供している」と主張し、自らの正当性をアピールすることができるからだ。
実際にテレビを見続けているお年寄りはその罠に嵌りこんでいる。
そしてその裏で、偏向した情報を垂れ流し続ける。
この状況を改善するためには、できる限り内情を包み隠さず公開するソースが必要だと考える。
その一つとして紹介したいのが、元テレビディレクターであるサッキーチャンネルだ。
サッキーチャンネルでは、テレビ局内部の実態を暴露し、視聴者に向けて情報を発信している。
もちろん彼はテレビ局をすでに退職しているため、最新の内情には詳しくない部分もある。
しかし、例えば最近の中学生殺傷事件に関して、テレビがなぜ監視カメラの映像を公開しなかったのか、その背景を解説しており、納得感のある内容だった。
さらに彼のチャンネルでは、過去の事例についてもオールドメディアの不思議な行動を内部にいた頃の上司や先輩などの判断基準から解説している。
そのため、SNS上でまことしやかに広がる情報よりも、実態に基づいた正確な情報を得られる可能性が高い。
このように、元テレビ関係者が外部で内情を暴露する動きが増えれば、オールドメディアの信頼低下を加速させ、その終焉を早めることにも繋がるのではないかと思う。
また、リハックも注目に値するネット系メディアだ。
このチャンネルではどこにも忖度なく多面的な視点で報道を行い、例えば斎藤知事の再選においては重要な役割を果たしたのは有名だ。
しかし、元テレビ東京の高橋Pのように、オールドメディア出身者でありながら、彼自身はオールドメディアと戦う姿勢までは示しておらず、内情暴露には踏み込んでいない。
(オールドメディアの辞めスタッフの個人的な事情は暴露してアクセス数を稼いでいるw)
とはいえ、リハックのようなメディアが存在することで、オールドメディアでは得られない多面的な視点が広がっている点は評価すべきだ。
さらに言えば、過去にテレビ東京で放送されていた『テレビチャンピオン』の面白さの背景には、高橋pのような優れたスタッフたちの存在があったことも理解できる。
視聴者を楽しませるコンテンツを作る能力を持つ人々が、今後はオールドメディアを離れ、ネットを舞台にその才能を発揮していくことを期待したい。