これまでスニーカーといえば、約20年間ずっとスポルティングの5Eを履き続けてきた。最初は「JIN2530」という型番で、
後にデザインを少し変えた「JIN3490」へと移行。
それ以前に千番台の型番も履いていたかもしれないが、記憶は曖昧だ。
扁平足のせいで、どんな靴を履いても足底筋膜炎やくるぶしの痛み、甲の痛み、親指痛に悩まされてきた。
足のアーチが低いと靴外来で装具士に診断されたのは7年前。
ダンロップや他の5Eスニーカーも試したが、どれも合わず。
そんな中で、このスポルティングはまるで自分の足形にオーダーメイドしたような履き心地だった。
見栄えはよくないし、中学生やお年寄りが履いていそうなイメージのメーカーだ。
足底筋膜炎の時期はマジックタイプに医療用インソールを入れて履いていたのでさらに年寄りくさかった。
それでも扁平足にとってそんなことを言っている余裕はない。
それ以来、革靴やサンダルは別として、スニーカーの選択肢は他に無かった。
常に2~3足を使い回し、さらにストックとして数足は確保していた。
いつ販売終了になっても数年は耐えられるように備えて靴の選択は思考停止した。
ところが、ここ数年で膝痛を感じるようになった。
低山の下りとか旅行で普段以上に歩いた時や普段でもふとした時に痛みがある。
直近だとジムのトレッドミルですら痛みを感じるようになった。
あくまで自己分析だが扁平足によるオーバープロネーションで脚の内側が下がることが原因と思われる。
引用 ゼビオ
オーバープロネーションやX脚の特徴の通り靴は後ろ内側がすり減っている。
病院に通うほどではないが、このままではいずれまともに歩けなくなる危険を感じた。
膝痛にはっきりと効果がある生活習慣が見当たらなかったが、調べてみると靴の影響が大きいことを知った。
歩いたり走ったりを職業にしている人にとっては常識かもしれないが、一般人にとっては盲点だ。
テレビなどでアホな洗脳受けていると膝痛=コンドロイチンが足りない!になるので気をつけよう。
実際に知人が膝痛でせっせとコンドロイチンを服用していたので「そんなもの飲んでもただのアミノ酸※として摂取されるだけで意味ない!せめて整形外科で打ってもらえ」とアドバイスをして結局は水抜き、ブロック注射、ヒアルロン酸注射をして劇的によくなっている。
※正確にはアミノ糖
まだそこまで痛みは強くないのでYouTubeでシューフィッターの動画を片っ端から見た。
特に膝に特化した靴の動画を多く上げているこまつさんのチャンネルや100km歩いている人の靴選びなどを参考にした。
最近の膝痛用の靴のトレンドは一般でも流行っているハイテク厚底スニーカーらしい。
JIN3490に病院処方の医療用インソールを入れてクッション性を上げていたが、そもそも底が薄いスニーカーなので膝へのクッションには限界があった。
そこで膝にいいと評判のHOKAのボンダイ8やクリフトン9、ONのクラウド5をゼビオで試し履きしてみた。
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先のシューフィッター曰く、「コンドロイチンなんて飲んだって膝の軟骨は元には戻らない。それなら膝にいい靴履くのが100倍いい」という通り、歩き出しの雲に乗ったような感覚は気持ちいい。
クッション性はこれまで履いたことのないふわふわ感で、膝への負担が軽減されるのがよくわかった。
ただ、靴の幅が狭すぎてすぐに足に痛みを感じた。
足底筋膜炎の頃にニューバランスも試したが、幅や甲が合わず挫折した経験がある。
最近は日本人の足も細くなり、幅広でも2Eや3Eで十分と言われるが、自分の場合は計測ではDサイズでも扁平足のためか実際には5Eでないとどこかが痛くなり履けない。
HOKAやONは足が並みか細い人には良いスニーカーだと思うが、自分には合わなかった。
値段は2万円以上するが膝を守ることを考えるなら安いもので高級素材を使っているので普通のスニーカーの倍くらいの寿命があるようなので足さえフィットすればベストチョイスというのは頷ける。
厚底スニーカーで幅広タイプを探すと、選択肢はかなり限られる。
まず5Eでメジャーブランドの厚底シューズは存在していない。
4E(エクストラワイド)のラインナップがある製品をざっとあげるとニューバランスのフレッシュフォーム系、NIKEのエアズーム系とレボリューション系、アシックスのFFブラストプラスエコ系やミズノのウエーブライダーとウェーブフリーライド系、アンダーアーマーのチャージドサージあたり。
リーズナブルで入手が容易な型番はニューバランスの1080と1880と880や860あたり、アシックスのGT2000-13やGEL-NIMBUS26、ミズノのウェーブライダー28、アンダーアーマーのサージ4エクストラワイドが候補になる。
このあたりなら評判もいいしシューフィッターも大半を支持しているので問題なさそう。
HOKAのボンダイ8にもX-WIDEモデルがあるのだが2.5万円するのでネットで買って一か八かで試せない。
あとアシックスから膝痛対策スニーカーのKneesupにも4EがあるがO脚が原因でスピネーションの方だ。
要は靴の裏の外側が擦り減っている人用
一方で自分の場合は扁平足で内側擦り減りオーバープロネーションによる膝痛なのでアライメント調整は真逆だ。
この中から年末と年始でニューバランスの860V14とアンダーアーマーのサージ4エクストラを買って普段使いしている。
どちらも4Eの同サイズだが明らかにアンダーアーマーの方が横幅が広く楽だ。
一方で価格が高い分クッション性はニューバランスに軍配が上がるが横幅が足りないのと土踏まずあたりが圧迫される感覚が苦手だ。
あとで調べて分かったのがこの土踏まずの圧迫感がメディアルポストという機能で「走っていて内側への倒れ込みを防ぐ」と書いてあるのでオーバープロネーションの人に向いていると読み取れる。
ただあくまでランニングを想定しているのでオーバープロネーション用でもウォーキングには向いていない気がする。
前述のシューフィッター曰く、膝痛にニューバランスならフレッシュフォームのランニングシューズのどれかを買っておけば間違い無いという言葉を信じたのが失敗だったか?
880や1080にはないメディアルポストでスタビリティモデルと呼ばれているので少し特殊なのかもしれん。
横幅は許容範囲でも土踏まずの突き上げは少し歩くだけで鬱陶しいので標準インソールを外して足底筋膜炎で作った医療用インソールにスポルティングのインソールのダブルにして歩いて見るとあら不思議、とても歩きやすい。
メディアルポストによる圧迫も支えるくらいで程良くクッション性もオリジナルに近いので悪く無い。
ただこれだと今度は中で横ずれが起きる。
昔作った医療用のインソールは靴のインソールの上に乗せる小さめなのでベースのインソールを860V14の靴底に合ったフラットタイプを入れた方が良さそう。
これは試行錯誤が必要だ。
扁平足の靴選びは奥が深く難しい。
あと余ったニューバランスのインソールは普通のスニーカーに入れるとちょうどいい感じなので一粒で2度美味しい感じでさすがニューバランスだ。
アンダーアーマーにニューバランスのインソールを入れたかったが交換不可なのが玉に瑕だ。
少しクッション性が足りないくらいでウォーキングならそのままでも歩きやすいし横ずれもない。
但し一度ニューバランス860の歩きごこちを知ってしまうとスポルティングはもちろんアンダーアーマーですら底付きを感じてしまう。
860だとコンクリを歩いていても他のスニーカーでゴム板のトレッドミルを歩いているくらいの衝撃の少なさだ。
次はアシックスの人気モデルのGT-2000を店舗で探そうと考えていたが、公式を見ると、
GT2000は走行安定性(スタビリティ)のオーバープロネーション向きと書かれている。
860と同じ系統のようだ。
アシックスってO脚(スピネーション用)、オーバープロネーション用、アンダープロネーション用とか明記してくれているのでわかりやすい。
さすが日本の誇る靴メーカー。
ニューバランスとかNIKEにもこの手の区分けがあるんだろうけど専門家じゃ無いとわからないのが困る。
自身の場合はオーバープロネーションでも歩きやすさを考えるとニュートラルが良さそうなのでアシックスならGEL-NIMBUS26の方が合っていると考えている。
4Eだとメーカーによって幅が足りないので店舗で探してフィッティングしてから考えよう。
扁平足に合う靴を見つけるのは簡単ではないが、実際にあと何足かセールを狙って少しでも快適なものを次期メインシューズにしたい。
動画を観て分かったのはハイテクモデルは同じ型番でもバージョンアップで別物の靴に化けてしまう可能性がある点が怖い。
そう考えると良いものを見つけたら長く履きたいとなるので今度は靴の加水分解が気になる。
ニューバランスとNIKEのポリウレタン系(人気の定番モデル)が危険らしいのでこのあたりは選択肢から外したい。
それに比べてスポルティングのように同じ足形の型番をバージョンアップもせず長期間販売し続けてくれるのは足に問題を抱えている人にとっては本当に助かる。
AIの補足
誤解を招きそうな点
1.扁平足・膝痛の原因の一般化
記事中で「扁平足によるオーバープロネーションが膝痛の原因」として話が進められているが、膝痛の原因は個人差が大きく、一概には言えない。読者が同様の靴を選んでも同じ効果を得られるとは限らない。
2.医療用インソールへの過信
医療用インソールを入れるだけで全ての問題が解決するように読める箇所があるが、膝痛や足の問題は総合的な治療や運動療法が必要になる場合が多い。
3.情報の網羅性
各メーカーやモデルの特徴が記載されている一方で、靴選びの基準(足の測定方法やプロネーションの詳しい診断基準など)について詳しく触れられていない点は読者にとって不十分に感じられる可能性がある。
4.軽率な表現
「テレビなどでアホな洗脳受けているとコンドロイチンが足りない!になるw」のような軽い表現は、読者によっては医療的な情報全般を否定しているように受け取られるかもしれない。
5.厚底スニーカーの寿命の信頼性
「普通のスニーカーの倍くらいの寿命」との記載があるが、根拠が不明であり、読者が期待しすぎる可能性がある。