BSフジにて国民民主のタマキングと公明党政調会長の岡本さんの議論を聞いた。
フジBS討論で光った岡本三成の「景気は気から」
先日、フジBSで放送された討論番組にて、国民民主党代表の玉木雄一郎(通称タマキング)氏と公明党政調会長の岡本三成氏が議論を交わした。
内容を聞いていて思ったのは、「岡本さん、論理的でキレッキレじゃないか」ということ。
特に印象に残ったのは、彼が「景気は気から」を本質的に理解している点だ。
経済とは単なる数字のやり取りではなく、人々の心理が大きく影響する。
日本に足りないのは、国民に「この国は成長する」と思わせる力であり、そのためには経済政策だけでなく、政府の発信力が重要になる。
だから朝日などが偏向で日本経済を腐すのが腹が立つ。
岡本氏の発言からは、こうした本質をしっかりと理解している政治家であることが伝わってきた。
岡本三成とは何者なのか?
岡本三成氏のプロフィールを調べてみると、彼が単なる政治家ではないことがわかる。
• 佐賀県鳥栖市出身(1965年生まれ)
• 創価大学経営学部を卒業後、英国グラスゴー大学に留学(国際的な視野を養う)
• シティバンク入社後、ロンドン・シンガポール・東京で勤務(金融のプロ)
• 米ケロッグ経営大学院でMBA取得後、ゴールドマン・サックス証券に入社
• 1998年にゴールドマン・サックス証券執行役員に就任
• 2012年、衆議院議員初当選後、外務大臣政務官・財務副大臣などを歴任
• 現在、公明党政調会長、東京都本部代表
なるほど、ゴールドマン・サックスの執行役員出身だから口が達者なわけだ。
論理的かつ説得力のある話し方ができるのも納得である。
今回の討論では、タマキングよりも冴えていた。
岡本三成が国民民主に移籍?その相乗効果とは
ここでふと思ったのは、「岡本さんが国民民主に移籍したら面白いのでは?」ということ。
国民民主党は現在、タマキング(玉木雄一郎)と、幹事長の榛葉賀津也(しんば かづや)の二枚看板体制で党を牽引している。
しかし、それ以外の国民民主の議員は知名度的にやや弱い印象がある。
実際にChatGPTに党の知名度ランキングを依頼しても3位以下は出てこない。
古川元久氏や伊藤孝恵氏、ヘスス(斉藤アレックス氏)など、いい議員はいるが、メディアへの露出や発信力という点では党の頭脳のタマキングと浪花節だよシンバさんの二人が圧倒的だ。
そこで、岡本氏のような「論理的かつ経済・金融のプロフェッショナル」な人物が加わると、党の知的ブランドが一気に強化される。
まさに国民民主の「三枚目の看板」として申し分ない存在だ。
また、国民民主は「現実路線の政策提言型政党」として、与党とも交渉しつつ、国民目線の政策を打ち出している。
岡本氏の実績を見ると、公明党の中でも比較的実務派で、財務副大臣として経済政策に深く関わった経験もある。
国民民主に入れば、経済政策のブレーンとしてさらに強力な武器になることは間違いない。
実現の可能性は?
とはいえ、公明党が岡本氏を手放す可能性は低いだろう。現在の公明党の中で、岡本氏は数少ない「経済・金融に強い顔」でもあり、同党のイメージ向上にも貢献している。
しかし、このまま与党の支持率の低迷が続き自民党との選挙協力が機能しなくなった場合、国民民主との関係強化を模索する可能性もゼロではない。
その場合、岡本氏を国民民主に送り込み、代わりに別の若手議員とトレードする形で選挙協力を進めるシナリオも考えられる。
結局のところ、政治家は「当選してナンボ」、政党は「議員数が価値」という現実がある。
もし岡本氏が国民民主に移籍すれば、党としての説得力も増し、さらに経済政策を前面に押し出すことが可能になる。
もっとも、公明党の中で比較的好感度が高い岡本氏を、そう簡単に放出するとは思えないが……。
とはいえ、彼が国民民主に加わったときのシナジー効果を考えると、夢のある話ではないだろうか?