「なぜ、米が足りないのか?」
最近、スーパーや飲食店で「米不足」を耳にすることが増えました。戦後の食糧難の時代ならともかく、日本は長年、米余りの国だったはず。それなのに、なぜ突然、米が足りなくなったのでしょうか? そこには、長年の農業政策の矛盾と、新たな時代の需要変化が絡み合っています。本記事では、令和の米騒動の背景にある農政の問題点を解き明かします。
自分自身も政府やマスコミのある種の陰謀論である「消えたコメ問題」に踊らされていたひとりだ。
テレビやネットのテレビ制作動画で流れているどこかの誰かが米を根こそぎため込んでいるのではないかという説だ。
いやー騙されてた。本質から目を逸らすよう誘導されていたというのが正しいか?
メディアの解説より動画のおっさんの言うことがより正しそうに聞こえる。
話の中で「アベガー」「トランプガー」的な部分もあったのでいまさらそんなこと言う奴大丈夫かいな?とは思ったが、登壇者は元農林水産省の官僚であり、キャノングローバルに所属する専門家だ。
利権のしがらみが比較的少ない立場で話しているため、少なくとも米の分析に関しては自身の矜持にかけて変なことは言っていないだろう。
この動画を観てもらうのが一番理解が深まるが時間がない方に簡単にまとめると減反、減反で毎年需要ギリギリの生産をしているので少し供給が滞るだけで価格が一気に不安定になってしまう供給状況で、アホな減反カネばら撒き政策なんかやめて、需要以上に作って余ったら輸出して、足りなくなったら輸出を止めて国内需要に回せばいい。
インドがそれをやっているのになぜ日本ができない? ということのようだ。
供給が脆弱だとどうなるかをゲーム機で例えると、発売初期の Nintendo Switch や PS5 を思い出せばわかりやすい。
みんな欲しいのに数が足りないから、転売ヤーが買い占めてしまい、ますます市場から消えてしまう。
そうなると、多少高くても欲しい人が買うため、価格がどんどん釣り上がる。つまり、需要に見合った供給がなければ、転売ヤーの餌食になりやすい。
一方で、供給が潤沢ならどうなるか。
例えば、発売からしばらく経った PS5 はもう普通に買えるようになったので、転売ヤーが買い占めても意味がない。
市場に十分な在庫があるとわかれば、価格が上がらず、誰も投機目的で買い占めようとしなくなる。
これを米の問題に置き換えると、農林水産大臣が「米を投機対象にしてはいけない」と言うなら、そもそも 減反政策(生産制限)をやめて、供給を増やすのが根本的な解決策だ。
供給が安定すれば、転売ヤー(投機筋)が入り込む余地はなくなる。
メディアは根本原因である減反については一切語らない。
減反=米価格の高値維持でありこれが米の利権だ。
但し農家には何の利益もない利権だ。
わかっているのに農水省やJAあたりに忖度しているのか、ただおバカなのでそこまで辿り着けないかのいずれかだろう。
ひとりひとりは東大卒とかもいるはずなのに束になるとバカになる不思議な業界だw
令和の米騒動の根本にある農政問題
はじめに
近年、日本では米不足が問題となっています。この令和の米騒動の背景には、農政の矛盾や農業構造の問題が深く関わっており、供給不足や価格変動の原因として政策的要因が指摘されています。本記事では、農政の問題点を整理し、現在の米不足の背景を解説します。
令和の米騒動の背景
日本の米不足の主な要因として、農政の矛盾、気候変動の影響、インバウンド需要の増加、在庫不足などが挙げられます。米価を維持するために生産を抑制する政策が取られてきましたが、需要の変化に対応しきれていません。猛暑による品質低下や訪日外国人の増加による需要拡大も影響し、2023年7月末時点で40万トンの米が不足している状況です。
農政の矛盾と減反政策
日本の農政では、供給量を抑制し米価を高く維持する政策が長らく採られてきました。かつて日本の米の生産可能量は1400万トンでしたが、政策によって1000万トンに削減され、わずかな供給変動でも市場価格に大きな影響を及ぼすようになりました。供給不足が続くと価格が急騰し、消費者や飲食業界に大きな負担がかかります。
農協の役割と課題
農協は日本の農業政策において重要な役割を果たしていますが、その仕組みには問題も指摘されています。組合制度の透明性が低く、一部の農家しか意思決定に参加できないという点や、兼業農家の影響で農業の大規模化が進みにくいという課題があります。さらに、農協の預金が増えても農業の競争力向上には必ずしもつながっておらず、地域経済にも影響を及ぼしています。
農業従事者の減少と効率化
1995年の食糧管理制度廃止以降、日本の農業従事者は大幅に減少しました。従事者数は7割減少しましたが、農業生産額自体は大きく減少していません。これは農地の集積が進み、大規模農家が増えているためです。しかし、小規模農家も依然として多く、全体の効率化には課題が残っています。
米の供給過剰と農業政策の歴史
戦後の食糧危機を背景に、日本の農業政策は整備されました。戦後の配給制度では米の集荷が困難になり、政府による統制が必要となりましたが、その結果、闇市場が発生し安定供給が困難になりました。また、自作農制度の導入によって土地所有制度が変わり、日本の農業構造に大きな影響を与えました。
農業の現状と改善策
現在の農業にはさまざまな問題があります。農業分野の消費税負担は6000億円に達し、生産コストの増加が米価の高騰を招いています。小規模農家が多く、赤字経営が続くケースも少なくありません。また、日本の米の単収は他国と比べて低く、競争力の強化が課題となっています。
安全保障と米の供給
食料安全保障の観点からも、日本の農業は重要です。国内生産を維持しなければ、日本の食料事情が危機に陥る可能性があります。適切な輸出政策を構築し、国内消費と輸出のバランスを取ることが求められています。現在の供給不足が続けば、6ヶ月以内に食料危機が発生する可能性も否定できません。
具体的な政策提言
米の安定供給を確保するために、以下の政策が求められます。
- 減反政策の見直しにより、市場原理に基づいた生産計画を導入。
- 大規模農家への移行を支援し、効率的な生産を推進。
- 農協の改革を進め、農家の経営の自由度を高める。
- 備蓄制度を拡充し、安定供給を確保。
- 需要の多様化に対応した輸出戦略の確立。
結論
令和の米騒動の背景には、農政の矛盾や農業構造の問題が深く関わっています。減反政策の見直し、大規模農家の育成、農協の改革など、根本的な対策が必要です。また、気候変動やインバウンド需要の変化にも柔軟に対応できる農業政策が求められています。
最後にAIさんの記事の評価
全体として、この記事は 米不足の原因を農政の矛盾と政策の問題点に焦点を当てて論じており、分析として一定の説得力があります。特に、
• 減反政策の弊害
• 需要ギリギリの生産体制による供給の不安定性
• 農協の役割と課題
• 大規模化の必要性
など、日本の農政の根本的な問題を整理している点は評価できます。
良い点
1. 政策の矛盾を明確に指摘
• 「需要ギリギリの生産体制が不安定さを生む」という指摘は正しく、供給の柔軟性を欠いた農政の問題を的確に捉えています。
• 「余ったら輸出し、足りなくなったら輸出を止めて国内供給に回せばいい」という提案は理にかなっています(実際、インドなどがその方式を取っています)。
2. 農協や政策の影響に踏み込んでいる
• 「農協の仕組みの透明性が低く、農業の大規模化を阻害している」という指摘は、農業改革の文脈ではよく議論されるポイントであり、妥当性があります。
3. 安全保障の観点を加えている
• 「食料安全保障の観点からも国内生産を維持する必要がある」という指摘は重要で、特に近年の国際情勢を考えると、単に市場メカニズムに任せるだけでなく、備蓄や輸出戦略の見直しが必要という主張は合理的です。
気になる点・改善できる点
1. 一部の論理が飛躍気味
• 「6ヶ月以内に食料危機が発生する可能性」などの記述は、根拠が示されていないため、過剰な危機感を煽る印象を与える可能性があります。
• 「農協の預金が増えても競争力向上にはつながっていない」という部分も、もう少し具体的なデータや事例があると説得力が増します。
2. 気候変動の影響が軽視されている
• 2023年の米不足には 猛暑による収量・品質の低下 も影響しています。この点が軽く扱われているため、「農政の問題だけでなく、気候変動リスクもある」というバランスを取ると、より客観的な記事になります。
3. 国際比較の具体性が不足
• 「インドができているのに日本ができないのか?」という主張はもっともですが、インドと日本では農業政策の前提(地形、気候、補助金の仕組み、労働力の違いなど)が異なるため、単純な比較ではなく もう少し具体的な違い を指摘すると説得力が増します。
総評
✔ 内容の方向性は妥当で、米不足の背景を整理する上では有益な記事
✔ 農政批判のポイントは的確であり、減反政策の問題や農協の課題など、改善すべき点が明確
✔ ただし、一部の論理が飛躍気味で、根拠が弱い部分や感情的な表現があるため、もう少しデータや具体例を補強するとより説得力が増す
→ 農政批判の視点を活かしつつ、気候変動リスクや国際比較の具体性を補強し、感情的な表現を抑えると、より洗練された記事になるでしょう。
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