0円タクシーから考えられるビジネス

DeNAが0円タクシーを始めた。

車体をクライアントの広告でラッピングする。

出典日経新聞

海外でよく利用されているUberやGrabのようにスマホのアプリから配車が出来る。

出典日経新聞

そして運賃は広告主が支払うのでタダだ。

当初は都内に50台を投入とレアなので近くにいたら目的地がなくても呼びそうだ。笑

自動運転などにタクシー業が奪られるという危機感から開発したサービスらしい。

それでも消費者にとって素晴らしい取り組みだ。

東京だけでなく大阪、横浜、名古屋あたりにも地域にあった広告で運用して欲しい。

今回の広告費を適当な素人予想してみる。

通常1日1台2万円の売上があると仮定して30日フル稼働させると60万円の収入になる。

会社と本人に取り分50%ずつとすれば年収360万円。

全国タクシー運転手平均の333万円より少し高いが無線オペ、管理者、メンテコストもあるのでいい線だ。

出典全国ハイヤータクシー連合会

運賃は月額60万円、ガス燃料はざっくり月5000km走行で10kmが50円として2.5万円。(さっぱりわからんがガスは安いイメージ)

広告ラッピングは普通車全面カッティングシートで12万円らしいので大量割引で10万円としよう。

合計1台72.5万円の売上とコストがかかるので50台で3625万円。

これにDeNAの販管費や広告業としての利益を乗じて1カ月で日清どん兵衛は5000万円の広告費支払う契約といったところだろうか。

初回であればテレビやメディアにも取り上げられるのでテレビCM打つより効率的という打算もあるはず。

だから2番目以降の広告主が見つかるかがポイントになる。

このビジネスモデルからもっとリーズナブルなサービスを思いついた。

タクシーじゃなくてレンタカーやリースカーでこの車体広告を使ったらどうだろう?

必要な技術は車体全面に有機EL(OLED)を貼り付けて中のスマホで表示するイメージを変更できること。

もしくはOLEDでなくてもカラー電子ペーパーが貼り付けられれば電力も少なくて運用できる。

但し白黒電子ペーパーの大画面でも高価な技術なのでカラーはまだ数年無理かもしれない。

OLEDはスマホやテレビでガンガン製造しているので一定のロットで製造出来れば1台あたり100万円程度で車をOLEDで包むことが出来そうだ。

道交法を考慮すれば車体から光源出さない電子インクの方が実装も陸運通すのも有利だが行政の協力が前提なのでこの際無視する。

DeNAの0円タクシーのように毎回ラッピングで10万円かかるとしたら10回のラッピング(10カ月)で回収できる。

それにOLEDや電子インクならGPSと連動して場所によって広告をリアルタイムに変更できる強みもある。

AIが優秀になり車載カメラで周りを捕捉して歩行者や運転手の性別や年齢層や顔判別で嗜好も分かればそれに合わせた広告を表示できGoogleがネット上でやっている広告ビジネスをリアルで展開できる。

税込み本体価格200万円のコンパクトカーに100万円のOLED電装乗せて300万円を5年減価償却として1台あたりリース料月5万円。

カーアド企業利益を倍乗せて1台あたり月10万円で100台を1000万円で広告主を探せばいい。

0円タクシーよりおそらくリーズナブルな広告だしラッピングなんて旧世代の広告より革新的だ。

車をレンタルもしくはリースで利用する人は広告をしながら走るのでタダだ。

タクシーに比べて走行距離が少ないので利用条件として毎日街中を決まった時間に必ず走る契約とかGPSや遠隔操作で広告表示が行使されている確認も必要だろう。

実現のため具体的なビジネス設計が必要だがタクシー参入より敷居が低そうなのでDeNaが成功したらどこかのレンタカーやリースカーや広告関連企業とか全く関係ない企業も検討してみてはいかがだろう?

もし始めたらアイディア料として走行条件のない広告車を優先的にくださいな。笑


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