明日は朝イチの便で帰国するため今日が最終日になる。
雨季で予報は全日雨マークがついていたが今まで一切降られていない。
全日ピーカンなので逆にスコールも降って欲しい。
相変わらず旅行だけの晴れ男。
ふたりは朝早くからシュノーケリングツアーに出かけた。
少しゆっくり朝食をとる。
バリ島にきてからカロリー過多がヤバい。
顔から脂が吹き出るほどでベルトが若干きつくなってきた。
帰国して体重計に乗るのが怖い。
連れが異常な大食漢なのでつられて食べてしまう。
今朝はシリアル&ミルクだけに抑えた。
そして身支度をする。
観光地はウルワツ寺院だ。
足は昨日予約したブルーバードタクシーだ。
ウルワツ寺院はバリ島の南端にある。
向こうに1時間程度滞在して帰ってきて昼食であとはのんびりだ。
ウルワツ寺院ツアーの典型的なコースを調べてみるとこんな感じで54万ルピアだった。
ツアーに参加した方がお得だがケチャックダンスを見たいわけでもサンセットを見たいわけでもないので午前中にタクシーで35万ルピアで行くのがちょうどいい。
ひとりだと割高だが2、3名ならかなりお安い。
このタクシードライバーは余計な会話はしないし運転も安全で上手い。
ウブドまで行った白タクドライバーはドラッグでもやってそうなテンションで運転は荒いし何度も車やバイクや人にぶつかりそうでまさにジェットコースター状態だった。
あずまんが大王のにゃもの運転だ。
特に追い抜きで反対車線を突っ走るときに対向車とぶつかりそうになるのがシャレにならない。
そしてあそこにいかないか?ここにいかないか?とおそらくバックマージン目当ての営業活動もかなりしつこかった。
でもウブドでタクシーはドロップできてもピックアップはダメらしいので適材適所で仕方がない。
そんな無口なタクシー運転手が1つだけ勧めてきたのがジャコウネコのコーヒーだ。
ジャコウネコが好んで食べるコーヒーの実は良質なので未消化の糞から取れるコーヒー豆から作るコーヒーはおいしい。
コピ・ルアク、エニマルという単語が出たらジャコウネコのコーヒーの話題と覚えておくといいかも。
喫茶店によるかは保留にした。
約30分で寺院に到着。
ホテルからウルワツ寺院までメーターは14.7万を指していたので固定ではなくメーターで来てもほぼ同じ運賃のようだ。
入場料は5万ルピア
バリ島の観光物価はガンガンあがっているようなのでブログ情報は参考にしない方がいいかも。
1時間だと少し余裕がないので1.5時間滞在でちょうどよかった。
足が出ているとサロンと呼ばれるスカートのようなものを巻かないといけないがジーパンだったのでスカーフのようなものを腰に巻いた。
インスタスポットは寺院ではなく断崖だ。
案内板にも北と南のクリフビューと書かれている。
もし断崖にドローンを飛ばせたら絶景写真が撮れそうだが許可がおりないだろう。
寺院の建物自体は小さいし入れない。
周りにいくつかのモニュメントがある。
断崖とこれらを観て回る。
大きな銅像もあるが入口にいた日本もできるガイドを拒否したので誰の像かわからない。
入場料が値上がりしているが断崖絶壁の景色もいいしうまく撮ればインスタ映えしそうなスポットだ。
ここだけ観光して戻っても十分だ。
寺院を回っていたらまた脇下と胸のこむら返りが出たので少し安静にしてタクシーに戻った。
その後コピ・ルアクのお店がいくつも並んでいるといわれコーヒーは好きなので寄ってみることにした。
店に入ると森のようになっており所々ジャコウネコの檻が設置してある。
ジャコウネコはほとんど動かない。
ネコなのに狭い檻に入れられて少し可哀そうだ。
その先で糞を洗浄、乾燥させ豆にして煎っている工程を見せてくれて、
テーブルに案内された。
ジャコウネコを観光のために檻で飼っているだけで本当にジャコウネコが選別した糞から出た豆を加工しているか怪しいと感じた。
この勘は遠からずで、のちに調べてみるとコピルアクには天然物と養殖物があり天然物は前述の通りで養殖とは檻にコーヒーの実を無理やり与えて選別もへったくれもないコーヒー豆を作っているが養殖でも糞から作っているので味は落ちてもコピ・ルアク独特な香りはある。
そしてメニューはこんな感じ。
マンゴスティンティ、レモングラスティ、ジンジャーティ、ターメリックティ、ロゼラティ、レッドジンジャーティ、ニンジンコーヒー、バリカンコーヒー、モカコーヒー、バニラコーヒーバリココア、ココナッツコーヒーと色々と飲み物が列んでいるが注文できるのはルーワックコーヒー5万ルピアの一択のようだ。
森の中にある喫茶店という感じで雰囲気はいい。
注文して暫く待っているとメニューの飲み物が全部テイスティングで出てきた。
そしてお待ちかねのルーアックコーヒー。
口当たりはいい。
フルーティだがコーヒーの香りも苦みもかなり弱い。
その代わりにコーヒーではない独特の味と香りが薄っすらする。
これまで嗅いだことも食べたことがない香草が香辛料が混じっている感じだ。
個人的には悪くない。
これがジャコウネコの体内を通った風味なのだろうか?
テイスティングの中にバリカンコーヒがあり比較が出来た。
コーヒー好きなら苦目でコクも香りもあり混ざり気も感じないのでバリカンコーヒーの方が好みかも。
他の飲み物は甘ったるくてよくわからなかった。
あと粉が沈殿しているので飲み干そうとすると口の中が粉だらけになる。
バリ島のコーヒーは極細挽きでフィルターを使わずカップに粉をそのまま入れて沈殿させて飲むらしい。
事前知識なしで飲んだのでびっくりした。
ティスティング付きで400円強だったのでコーヒー好きなら一度は飲んだ方がいい。
店を出る途中で店員にコーヒー豆販売所に連れられて行ったが買わなかった。
既にSPEEDMARTで自分のお土産として100gを9万ルピアで買ってある。
まあこの値段なので養殖物だろうが。
帰りは渋滞に巻き込まれメーターが20万ルピア近かったのでメータータクシーを使っても事前に運賃交渉した方が安心かもしれない。
運転が乱暴なドライバーに当たる確率が高くてもいいならGRABでもいい。
往復して1.5時間ウルワツ寺院を回りコーヒーショップに寄りホテルに戻って3時間ちょうどだった。
費用はタクシー35万ルピア、駐車場代2000ルピア、寺院入場料5万ルピア、コーヒー5万ルピアで合計約3700円の自力観光としては満足できた。
あとはスタバでカフェラテとチーズスクイーズの昼食(10万ルピア)をとって、
のんびりホテルのプールでスマホでなろうを読書して1日が終わる。
ディナーは連れがシュノーケリングの現地ガイドに勧められたiiga warung sunset roadというポークリブのお店だ。
ポークリブは約15万ルピアで支払い飲み物、tax、サービス込で24万ルピア。
豚料理一品でこれだけ取るので対価相応においしい。
シュノーケリングのガイドさんが店まで送ってくれ、清算後に帰りにブルーバードタクシーで送ってやってくれと店員に指示してくれていた。
清算しタクシーを呼んでねとお願いして待っていたが一向に着かない。
外で待っていたらまた案内しようとするのでタクシーを待っていると返したら、急いで初めてタクシーを呼んでいた。
ガイドさんの話は通っておらずその場でGRABを呼んでいた。
東南アジアを回ってきたのでサービス品質はこれくらいだとよく理解している。
しかしふたりはイライラしてる。
GRABは2.6万ルピアでホテルまで戻ってくれたので3万ルピア渡しておく。
連れがチップ渡しすぎじゃない?と文句をいうが32円だよ?と返しておいた。
距離からブルーバードタクシーだと5万ルピアはしたと思われる。
ポークリブの店の支払い、ホテルからお店まで送ってくれたチップ5万ルピア、帰りのGRABの運賃を割り勘にしたら3万円の残りが約1000円になった。
4日間の旅行でホテルの朝食付きでオプションツアー無しで2.9万円は使いすぎだな。
飲茶が食べたい、インド料理でおいしいカレーが食べたい、シーフードが食べたい、スペアリブを食べたいだのわがまま言わずインドネシア料理とスパ中心で過ごすならもう少し安く楽しめる国だと思う。
明日は朝から11時間かけて帰国するだけなので旅行記はここで終わり。
バリ島の雨季は蒸し暑く午前中に活動するのが精一杯だが親切な人が多く思ったよりも清潔で居心地がいい国だった。
連れが両替詐欺に出会ったし、スリもいるだろうし、ボッタクリもいるだろうがタクシーの営業エリアやメーターならブルーバードを使うとかエリア外ならGRABを活用する、日本円見せて詐欺に引っかからないとか旅情報を頭に入れておけばバンコクくらい安全な島だと感じた。
連れの好みでお店を選んで高いものばかり食べていたがもう少しランクを下げれば旅費は浮かせる。
但し日本の外食の半額程度が限界だろう。
インドネシアの物価が安くてもバリ島は観光物価なので国全体の中でも高め。
地下鉄やBTSなど鉄道がないので移動はタクシー中心になる。
初乗りが82円と日本より安いものの1日で何度か移動すれば軽く1000円くらいはかかってしまうので長期滞在をするならレンタルバイクなど足を確保するのがポイントだろう。
ただ東南アジアの中でも特に信号機が少ない島なので交差点やロータリーに飛び出ていく勇気がないと厳しい。
マッサージは価格も腕もピンキリだがうまく探せばタイよりも安く安全安心な店は見つかりそう。
ホテルも1泊5000円台なのにコンパクトリゾートホテルという感じでよかった。
今回は雨季、オール雨予報、春節だけどコロナウイルス蔓延という状況が重なって予約が少なく運よく安かったうえに中国人も少なくガラガラだった。
通常は6000~7000円するようだがそれでも次にバリ島にやってくるなら候補として押さえておきたいホテルだ。
フロントや屋上レストランのスタッフもみんな親切でクリーニングもしっかりしておりSPAは1.5時間で17万ルピア~と周りの相場よりはお高めだがホテル内でマッサージを受けられるのがいい。
難点はマイナーなホテルでタクシーにホテル名を告げてもまず伝わらないので近くのリッポーモールやアストン・クタホテルあたりを基点に方向を指示する必要がある。
逆に知られていないのでこれだけ安くなっているのかもしれない。
帰国後に気付いたがAirbnbでホテルを探すと空港周辺でお安く予約できる。
ホテルではなくウィラ貸切なら月10万円以下で短期滞在も出来そうだ。
ただ公共交通機関がクラクラバスとプラマバスしかないので無いので宿泊施設の近所に、
- 格安で上手で安全なSPA
- 安くておいしい料理屋
- コンビニかスーパーマーケット
があった方がいい。
あとビーチ近くも嬉しいが家賃が上がるので安く滞在するなら少し離れていた方がいい。
バリ島の難点は名古屋からのLCCで乗り換えで11時間かかるので気軽に行くことを躊躇させる。
スタチンの副作用も既に切れているはずなのにこむら返りや不穏な痛みと痺れがあるので帰ったら病院へ行って命に別状なければ例えば日本→バンコク1週間→バリ島2週間→バンコク1週間→日本と移動するのもよさそう。
今回の旅でかかった費用はホテル(2.2万円)、航空運賃(5万円)、旅費と雑費(3.1万円)で10.3万円だった。
グループ旅行は複数の価値観の落としどころで行動するためわがままな自分はひとり旅の方が遥かに楽しい。
それでもなぜ他人と行くかといえば全てのコミュニティを断ち切って生きていくのは怖いからつながりを残している。
これでバリ島旅行記は終了です。
毎度大雑把な旅行記を読んでいただきありがとうございました。^^
ではまたいずれ次の旅で。