コロナ渦でダウの連日サーキットブレーカー発動や日経平均が何年ぶりの下げ幅と報じられている。
投資している方は目眩がしているだろうしみんなの年金も日経平均下落と共に溶けていそう。
経営者の方は運転資金調達に奔走されている。
一方で今後の景気を左右する東京五輪は開催なのか延期なのかまさかの中止なのかヤキモキしていると文春砲をこのタイミングで撃つとかおかしくなりそうな状況だ。
でもリタイヤ組はこんな時だからこそ冷静に将来の支出を見直しておこう。
生活費は旅行中心の現在の生活(セミリタイア)と、歳を取って旅行にいけなくなった時期(老後期)と、健康年齢が終わり寝たきりの時期(介護期)の3フェーズで考えている。
現在は月24万円で老後は月15万円で介護期は残りの資産と年金で予定していた。
その老後生活費の根拠になっているのが家計簿の実質生活費だ。
家計簿は全て公開している。
(この数字average関数の範囲をミスってるな。次の家計簿で修正しておこう)
これは総支出から贅沢費と年金保険を差し引いた金額になっており、「旅行をやめて無駄な買い物もせず日がな一日ボーっと生きていたらいくらになっていたか?」を表している。
贅沢費の中にはエアコンやベッドなどの生活に必要な品物の買い替えは含まれておらず実質生活費に含めてきた。
逆にスマホとパソコンは特殊な扱いで本来はスマホは3年に1度、パソコンは5年に1度の買い替えで十分なところを趣味で頻繁に買っているので贅沢費に設定している。
なのであらかた正確な費用になっているのではないかと考えていた。
しかし最近目にする老後生活が苦しいニュースを観るにつけ実質生活費=老後生活費の設定が怪しい気がしてきた。
まず自身の2018年と2019年の実質生活費をグラフにしてみる。
2カ月ほど突出しているのは癌の入院費がかかっているので気にしない。
他はだいたい12〜15万円前後を推移しており平均にすると149,230円で年金収入だけ賄える支出だ。
一方で生活費15万円で電気ガスが止められて借金苦で亡くなったり自己破産やらそんな話をテレビなどで見かける。
15万円の生活費と破たん。
仕事のアフィリエイトのため鉛筆を舐めて作った記事もありそうだがテレビの放送分はさすがにわざわざやらせをする意味がない。
でもなぜ15万円で生活できないのだろう?
もちろん破綻してしまう人達なので家計簿なんて存在せず何にいくらかかって破綻したかという情報はない。
部屋の様子は食料品やら弁当のパッケージが散乱していて部屋が湿気でカビ臭く…みたいな状態なのでぜいたくな暮らしで破たんしたわけでもなさそう。
そうか家賃か、自分は家賃分がないから?と思ったが安普請のアパートの家賃と管理費、積立金、駐車場代を足したら大差ないはず。
ギャンブル好きかと思ったがあるケースでは持病で年金9万円で不足しており生活保護から6万円の補填を受けて細々と暮らしていたようなのでお金の使いどころすらない。
医療費も生活保護なら自治体負担になる。
番組では収入が足りないためと安易に締めくくるが15万円以下で生活している若者なんていくらでもいる。
そこでヨボヨボになると金がかかるという仮説を立ててみる。
例えば親父は亡くなる数カ月前まで区長活動をしたり元気だったので思いつかなかったが歳を取ると寝たきりになるまで何年もの間歩くのが精一杯のヨボヨボな身体になる場合もある。
(ここからヨボヨボを連発するけどヨボヨボな方申し訳ない)
親族はみんな物心がついたころから寝たきりか、元気だったのにぽっくり逝った人しかいないのでヨボヨボな状態で生活するというイメージができなかった。
自分の場合は検診好きなのと筋力が足りないのでポックリではなくヨボヨボからの寝たきりコースもありえそう。
ふと思い出したがヨボヨボを実体験する器具を何年か前にテレビで観た気がすると探してみるとあったあった。
こんな高い製品買う個人はいないだろうけど自治体で1つ購入して市民に体験させてくれると老後どれほどきついのか試すことができる。
と思ったが体験しなくても1年くらいそんな生活をしていた。
12年前に発症した持病の症状のひとつである自律神経失調症のピークがまさにヨボヨボで徒歩1分を10分かけて歩いていたほど酷かった。
当時を振り返ると家事、炊事、掃除なんてとてもできない。
今のようにチャッチャと布団干してドーンと投げ入れ洗濯しシャーと自転車で買い物をしてぱっぱと自炊でササっとお掃除なんてあり得ない。
汚れ物を洗濯機の中に放り込んでボタンを押すのが限度だろう。
そう考えると週1回で部屋、お風呂、トイレの掃除を家政婦さんに頼みたい。
某大手の家事代行で調べてみると、びっくりする金額だったが一般的には2時間以上で1時間当たり2000~2300円が相場なので4時間を週4回頼んで32,000円だ。
ちと高すぎるので隔週で我慢して16,000円がいいか。
そして食事だが朝はパンかグラノーラとしても昼と夜は外食かお弁当だ。
それもあの頃のように若くないのでコンビニ弁当やほか弁は厳しいだろうからあっさりして栄養を考えた料理がいい。
ググって最初に出てきた高齢者専用宅配弁当の宅配クック123だと、
一般食が594円、健康ボリューム食が660円、カロリー塩分調整食が820円、やわらか食が820円となっている。
ヨボヨボだと歯もやられてやわらか食が必須だろうから820円 x 60回 = 約50,000円となり現在の食費より10,000円以上増えそう。
老人食というのは案外金がかかる。
さすがに体を洗ってもらわなきゃいけないほどになったら介護施設のお世話になるがそこまでで無いとしても病院へ行くためタクシーの運賃がかかる。
風邪や腹痛程度なら徒歩範囲のホームドクターでいいが大病やら専門知識が必要な疾患だと大学病院やら日赤病院などの大規模病院に通うことになる。
身障手帳を交付されていればタクシーも助成金があるがそうでなければまるっと実費がかかてしまう。
月2回のタクシー往復で20,000円程度と仮定しよう。
でも病気がちならいっそのこと通っている病院の前に引っ越した方が安上がり。
あと医療費も後期高齢者医療制度の1割負担なんて今だけの後期高齢者の特典で我々の世代には夢また夢なので3割負担のままなら現在より10,000円は増えるだろう。
逆に実質生活費から削れそうなのは携帯電話のデータ通信費とジム会員費用で合わせて約10,000円也。
他にもまだヨボヨボ生活にかかる出費がありそうだがとりあえず+46,000円かかるので老後も今のマンションにしがみついて暮らしたいと考えるなら月20万円は想定していないといけないようだ。
そうなると年金では足りず持ち出しになる。
本来は老後期の支出を抑え残りを介護期の入所費などに回したかった。
セミリタイヤ期、老後期、介護期がそれぞれいつ頃までなのか予想出来ないので介護期の費用を見積もれていないが適当に何パターンか期間を想定してシミュレーションしてもよさそうだ。