2017〜2019にイーサリアムとビットコインのマイニングサービスに30万円(2715ドル)で契約してマイニング(採掘)した仮想通貨を自分の口座に送金していた。
マイニングを知らない方へデフォルメして説明すると仮想通貨は銀行のような口座を管理したり送金したり引き出す中央システムがない。
代わりに個人のパソコンや企業のサーバーを大量にインターネットで繋いで動かして実現している。
動かしてくれたコンピューターにシステム使用料金として仮想通貨を少しだけ支払う仕組みになっており、それがマイニングや採掘と呼ばれる。
マイニングをしている本人や企業は自前のコンピューターで仮想通貨の採掘をして稼ごうとしているだけ自分のコンピューターが仮想通貨システムの一環になっているなんて考えてすらない。
一方で仮想通貨の視点では稼ごうとしている人のコンピューターに間借りして取引システムを維持しているわけだ。
この件に言及されている記事を読んだことはないが人間の欲望の中に生息させる仮想通貨とはよく考えられた仕組みだ。
他のサイトで一般的に説明されているブロックチェーンやら暗号化よりもこの人の欲で動いているシステムが仮想通貨の最大の特徴だと考えている。
これにより国家や企業の介入を許さず存在し続けることができるので仮想通貨は資本主義&民主主義究極の通貨でもある。
昔グリッドコンピューティングの研究用のゲノム解析のために無償でパソコンに分析用のエージェントを入れて何年も動かしていたことがある。
だからパソコンのパワーを他人に貸すボランティアが存在しないわけではないが、マイニングによる収益があるかないかはコンピュータ貸与のモチベーションが段違いだ。
ハードフォークがあるので厳密にいえば人の介入はゼロではないが一度動き出したビットコインシステムは人の管理から完全に独立しており発行済み枚数とマイニングでの発行枚数上限がプログラムリリース段階で決まっている。
それを暗号化とブロックチェーン技術で誰も発行枚数を勝手に増やしたり減らしたりはできないようにして取引ができるという公平な仕組みだ。
しかし国が発行するもの、例えば某国が作ろうとしているデジタル通貨は裏に政府というか党が操れるバックドアの不安しかないので怪しい国であればあるほど国外で普及はしないと考えている。
政府が保証する通貨よりも仮想通貨は勝手に操作できない信用が最大の普及条件だ。
マイニングは自宅でパソコンに高額高性能なグラッフィックボードを載せて採掘してもいいが電気代が安い地域の方が有利なのでそんな国に大量にマイニングサーバーを準備している会社に利用料を支払って発掘代行をしてもらうサービスもある。
先の30万円はそんな会社にマイニングを代行してもらう為に支払った費用だ。
儲かるか儲からないかは前者は使用電力量と収入仮想通貨x単価の収支次第で後者は購入価格とハッシュパワーと収入仮想通貨x単価の相関で決まる。
CO2を大量に吐き続けてその分を先進国にCO2削減を押しつけての安い電気代を活かしたマイニング大国の中国が自国のデジタル通貨普及のためだろうビットコインの取り扱いやマイニングを禁止した。
巨大なライバルが消えたのである程度下落が落ち着けばこれから日本でもビットコインのマイニングがいっそう盛んになりそうだ。
出典 COINBOX
実のところ2017年当時は仮想通貨がここまで上昇していくと思っていなかったので自分の場合はマイニングした分をそのまま円に替えていた。
結局マイニングサービス2年間の成果は30万円程度の収入で利益はほぼゼロか数千円だった。
もしそのまま仮想通貨で保有していたら30万円が22139ドル(約240万円)に成っていたわけだが投資でもしなんて言っていたらキリがないので仕方がない。
だから
240万円 ー 30万円 = 210万円
を捨てたなんて虫のいい話題ではない。
このマイニングサービスは仮想通貨を保管することができないのでコールドウォレットを作って送金したものを当時はCoincheckで受け取り円に換金していた。
Coincheck事件はその途中であった。
思い返してみるとマイニングしていた頃より以前に仮想通貨をいくらか買っていた記憶がある。
コールドウォレットのアカウント(仮想通貨の口座のひとつ)を複数作って自分のアカウント同士で仮想通貨の送金がうまくいくか遊んでいた。
その後に海外の通販で利用するために仮想通貨に換金もした。
2016年当時1BTCは数万円で1ETHが千円台でビットコインとイーサリアムに2〜3万円分入れていた。
ビットコインは既に高くなっていたので1BTCも買わなかったがイーサリアムは単価が安かったので10ETHくらい持っていたはず。
もしかしたらもう少し買っていたかも。
海外サイトのネット通販などの支払いをしたのはビットコインでイーサリアムは使い道がないのでテストの送金費用分は消えるがそれ以外は残っていた。
ドルから仮想通貨に換金するためのホットウォレットとJAXXとか他にもいくつか当時人気のあったウォレットを作っていた。
一般的な通貨のイメージだと仮想通貨のホットウォレットがネットワークとつながっている銀行口座でコールドウォレットがオフラインの財布や金庫のようなものだ。
そのコールドウォレットに残高が分散して残っている。
当時は確かまだ国内のCoincheckやBitFlyerもなく円に換金するのも面倒だったのでそのまま放置していた。
そしてコールドウォレットから仮想通貨を取り出すための公開鍵と秘密鍵を会社から貸与されていたパソコンに保管していた。
その後2017年に会社を辞める際パソコンはクリーンアップして一緒に返却したので鍵を失くしていた。
実は当時その事にすら気がついておらずマイニングをした頃にそういえば以前もウォレット作ったな〜と思い出しながら再度作った。
当時の金銭感覚はまだお金持ちだったのだろう(笑
それから5年が経ち仮想通貨で暴落が起きたといってもまだビットコインは300万円以上、イーサリアムは20万円以上する。(2021/5/23現在)
ビットコインは残高が無くなっていたとしてもイーサリアムが10ETH残っていたとすれば今の円に換算すると200万円以上の価値だ😭
もちろん会社のパソコンはデータを消して返却したので手元に無いしあったとしても綺麗にクリーニングされて一括でリファビッシュ品として生まれ変わってドスパラやイオシスに並べられてドナドナしたことだろう。
どこかに鍵を印刷したものや鍵を書いたファイルのバックアップでも残っていないか家探ししたが会社から貸与されたパソコンのバックアップは機密保護の為に真面目に削除したし鍵の残骸ひとつ見当たらなかった。
紙に印刷した記憶もないし別のパソコンに退避した記憶もない。
最早永遠に取り出すことができない仮想通貨だ。
今思えば何という勿体無いことをしたのだろうと当時の自分に怒り💢が湧いてくる。
もちろん鍵を保有していたらどこかでウォレットがあることを思い出してもっと安いところで換金している可能性がある。
でもコールドウォレットを放置していたのを思い出すのが遅くなればなるほど儲かっていたし実際に今の今まで作ったことを忘れていた。
みなさんも仮想通貨の最初のブームでご自分かご家族の方が試しにと仮想通貨のウォレットを作ってそのまま放置している記憶はありませんか?
当時は少額でも残っていれば結構な金額になっています。
そして換金したら確定申告をお忘れなく。
あと卒業でタイムカプセル埋める習慣がある小中学校の子供を持つ親が次の機会に仮想通貨を例えば3千円分買ってコールドウォレットに移して鍵を紙だけに書いて「20年後の自分へ」の手紙と一緒に埋めさせておき本人が20年後とかに開けるととんでもないことになってるかも知れません。
もしかしたら家が買える金額になっているかと考えれば夢が広がりますね。