ラ・ムーで思い出すのは菊池桃子さんのアイドル全盛期におそらく魔が刺して突然結成して世を驚かせた自称ロックバンドの名前だ。
しかし今回はそのロックバンドの話題ではない。
岡山県発祥のディスカウントスーパーのラ・ムーだ。
親会社の大黒天物産は1986年設立の加工食品会社の有限会社倉敷きのしんが前身で1997年にスーパーのディオを倉敷市に出店して2003年からラ・ムーを出店し続け山陰地方、四国地方、近畿地方、九州地方、中部地方に勢力を広げている。
今のところ東日本にはまだない。
設立から35年間で売り上げを2215億円までに伸ばしているグロース企業だ。
上場もしている。
社長が幸福の科学の信奉者らしく個人的には宗教に忌避感があるものの安くていいものを売ってくれたらそんな事はどうだっていい。
これだけ成長している戦略は単純でとにかく商品が安い。
そしてラ・ムーで有名なのが180円弁当だ。
少し前は230円弁当とか乱立したがほとんどが消えて未だにこの価格で販売しているのはこのスーパーだけではないだろうか?
名古屋にも1軒2020年にオープンしたので自転車で暑い中1時間かけて潜入してみた。
ラ・ムーの中では比較的小さな店舗らしい。
中も普通のスーパーと大差はないが24時間営業になっている。
平日の午前中でも駐車場はほぼ満車でかなり混んでいた。
どれくらい安いか普段買っているものを中心にチェックした。
ちなみにチラシはオンラインで各店舗の詳細から見られるので近所にラ・ムーがあるならそちらを確認していただければ。
買うことはないが安さで有名な弁当や惣菜類から。
噂通りお弁当が184円で並んでいた。
ポテサラは100g55円とか頭おかしい。
若鶏もも肉も82円とか原価割れだろw
(若鶏については安い理由が後半にて)
次は野菜だ。
レビューなどを見ると野菜はイマイチと書かれていたがいやいやどうして、十分安い。
レタスは長雨後で近所の最安でも150円台だったのに128円は安いしとうもろこしの91円はこれまで見たことがない。
国産カボチャが100g18円も信じられない。
中米とかニュージーランド産ならあり得そうだけど。
白菜は近所最安と同じくらい。
にんじんも98円が最安のところ91円だし大根も十分安い。
あとアスパラも特売だと思うが近所の最安128円が91円で売られていた。
細身だが量も多めで特売でもこの価格は見たことがない。
もちろん近所のフレッシュを売りにしている直売生鮮店よりクオリティが落ちるが価格を鑑みたら十分すぎる。
鮮魚は他のインパクトが強すぎて若干弱い。
近所では秋刀魚が売っていたのにまだ売っておらず鯛は高い。
一方で赤海老は安かった。
あとシャケも十分近所のスーパーと戦える。
買うことがないが赤魚も他では見かけない安さだった。
寿司は普通かな。
そしてここで本命のお肉コーナーだ。
国産鶏もも肉91円は安い。
近所でもタイ産ならあり得るが国産では98円が限界だ。
そして凄まじいのはブラジル産鶏もも肉が特売36円で売っていた。
もも肉が近所の国産胸肉の半値だ。
しかしブラジル産の鶏肉は色々噂があるので個人的には買わない。
でも例えば唐揚げ専門店や弁当屋のもも肉って国内若鶏と明記していない限りブラジル産を使っているのではなかろうか?
唐揚げ屋さんも卸業者ではなくここに買い付けに来ても安い。
国産豚細切れの82円も安い。
近所だとカナダ産でもここまで安くならない。
イオンのディスカウントショップのザ・ビッグが88円で売っていた記憶があるがあれは国産だったかな?
米国産肩ステーキとバラ切り落としの147円は激安ではないが、近所でこの価格で見つけられるのはザ・ビッグで若干高かったはず。
米国産は日本の消費者が成長促進で使われるホルモン剤を嫌って豪州産やカナダ産の方が好まれるので最近あまり見かけなくなった。
でも個人的には牧草ではなく飼料使っている臭みの少ない米国産が好きだ。
ミンチは合い挽きを撮り忘れたが豚で63円は安い。
とにかく肉は他のお店を回らなくてもここで十分揃えられる。
他にもよく買っているものをチェックした。
低脂肪牛乳1リットルは近所最安と同じ値段だ。
三色団子は10〜20円高い?と思ったがよく見ると5本セットで98円だった。
この5本98円は国内旅行のその土地のスーパーのチェックで1度見かけたことがありどこだったか忘れたが最安値に違いない。
ライトツナもほぼ近所最安と同じ価格、冷凍コロッケは近所のスーパーで同じ価格だったが10円値上げしたのでここが最安になる。
おやつに常備している東ハトのハーベストは近所より10円安い。
最安だといつも買っていたのでショックだった。
テッシュも箱入りでこの価格は他で見当たらない。
とにかく大抵の商品が知っている範囲で最安同等かそれ以下で販売している。
普段使っていないが気になった商品として、
レギュラーコーヒー800gが598円は買いたかった。
でも800gで現在使っている藤田珈琲より不味かったら100杯近くの罰ゲームになるのでやめた。
でも気になった。
180gで78円の黒豆に手を出しそうになったが家にまだ在庫があったのでやめた。
黒豆の向こう側に見えるのはお菓子の計り売りで子供が何種類か袋に詰めて買っていた。
でかい93円ポップコーンは子連れ客があーだこーだと言いながらその横の倍の価格するキャラメルポップコーンを買っていた。
コスパよさそうだが太りそうなのでパスした。
コストコで買ったことがあるティラミスケーキのようなでかいメガストロベリーケーキも冷凍して少しずつ切って食べたかったが太るのでやめた。
このサイズで786円は安い。
溶けるチーズ350gが258円も見たことがない安さだ。
食材買うならラムーへいこう。
ただ全てが安いわけではなく中には近所より高いものもあった。
フルグラはあと20円くらい頑張れ。
中国産鰻は案外高い。
しかし真空パックされた頭と尻尾をカットされたインドネシア産の鰻は400円と安かったので欲しかった。
これだけ全体的に安いのにバナナの100円は違和感があった。
もちろん100円でも十分安いけれど。
豆腐も近所最安は1丁で20円を切っているので少し高い気がする。
そして鯛が100g369円は近所の相場ではお高い方だ。
本麒麟はコンビニ価格という感じなのでお酒の安い販路がないのかな?
あと卵も普通のスーパー並だった。
ただ卵相場は大きく変動するのでわからない。
飲み物ではやめようやめようと買い続けている1.5リットルでカロリーゼロで98円のサイダーやコーラがなかった。
最安は128円のサントリーのカロゼロペプシだ。
大黒天物産も独自ブランドのD-PRICEを展開しているのでカロゼロ98円炭酸ジュースのラインナップが欲しい。
他にチューブのカラシや生姜などに近所相場より高い商品がいくつかはあったがそれでも隙が少ないラインナップと価格だ。
現状近所5軒のスーパーを使って各店舗で安い食材を選んで買っているがもし近所にラムーがあればこことあと1軒回れば十分になる。
今回は自転車で帰り1時間ほど30度以上に晒されるので生鮮食品が買えなかった。
そこで腐らないような商品だけ選んでみた。
ワゴン売りしていた煎り黒豆茶は当たり。
北海道産の深煎り黒豆で100g100円はネットでも買えない価格だ。
そのままコップにお湯を注いで蓋して5分でお茶も豆もおいしかった。
コーヒーミルで粉にしてフィルターで濾して飲もうとしたけど濾せないのでインドネシアで飲んだジャコウネココーヒーのように粉とそのまま混ぜて沈澱させて飲んでみた。
黒豆茶が苦手だとダメだけど好きなら黒豆特有のコクがあってうまいと思う。
黒豆きな粉にして砂糖に混ぜて餅につけて食べてもうまそー
チーズかまぼこは名前通りの味でリピートありだが野焼き竹輪は価格なりだった。
個人的には夕食おかず主力の肉類がこれだけ安いので是非近所に出店して欲しい。
もし西日本のどこかに移住するならラ・ムー周辺というのも考慮に入れたい。
東日本は出店がないので無理だがもし半径20キロ圏内にあれば一度顔を出してみていただきたい。