昨年2月にMetaQuest2(当時はOculus Quest2)を購入して11月にエントリーモデルのゲーミングPCを組んだ。
年末に3DS版のドラゴンクエスト11(DQ11)をゲーミングPCで遊んでいた。
ソフトを保有していてバックアップだからといってもPS1、2 あたりと違い吸い出しプロセスに若干グレーゾーンな部分があるので方法などは割愛する。
どちらにしろDQ11は今更3DS版を中古で入手せずともPCならスチーム版もあるしPS4版もSwitch版も存在する。
ただ個人的には正当なDQの後継は3DS版と考えている。
ストーリーやマップも若干違うが最大の違いはキャラデザだ。
3DS版は他のタイトルに比べてキャラの頭身が低く全体的に幼い方が過去のドラクエの世界観の地続きを感じられる。
他のプラットフォームの大人なDQ11はコレジャナイ感が強い。
(個人的な意見です)
FFシリーズなら大人な主人公キャラでもいいがDQはやっぱり低頭身キャラがしっくりする。
11の発売時にもしPS4版の頭身が低かったら3DS版を選ばずにPS4本体とセットで買っていた。
当時にドラクエ10オンラインで遊んでいた何名かのフレも同じ理由でPS4ではなく3DS版を買って遊んでいた。
ただ難点なのが3DSの画面の小ささとそれ相応の画質だ。
LLでプレイしても4.88インチはiPhoneSE並みの画面サイズしかない。
老眼だとマジ辛い。
それが今回大画面で再プレイできたのは嬉しい。
元々携帯端末クオリティで作られた画質だろう?と思うなかれソフト自体はかなり高画質で製作されておりこれだけ美しく表示される。
左が3DSネイティブの画質で右がPC上での最高画質のスクショの比較になる。
単純にアプコンだけでこれだけ綺麗になるわけもない。
3DSのハードウェアの画素数よりもかなりオーバースペックな3Dモデリングデータで作られていたタイトルだったのだろう。
普通にPS3のネイティブなゲームかと勘違いしそう。
もちろん最近の高解像度ゲームに比べたら荒い3Dモデリングなので線の一本一本が太くなるのは仕方がないがそこも漫画風でドラクエらしく味になっている。
以前から3DSソフトをPCで動く環境は整えていたがここまで綺麗になるとは思っていなかったので放置していた。
グラフィックボードのRTX2060でGPU使用率40%程度なのでGTX1060あたりでも動作するはず。
ちなみにRyzen 5 3400GEの内蔵グラボPCではスローモーションのような動きで遊べたものではない。
本題はここからでこのPCで動かせる3DSのエミュレータにはSIDE BY SIDE表示が存在する。
VRをかじっている方ならご存じの3D表示方法のひとつだ。
2つの別角度の画像を左目、右目それぞれに表示して実際の奥行きがある空間を見ている錯覚をさせる。
それがVR技術の基本だ。
これができるということは手持ちのMetaQuest2とゲーミングPCで3DSをVRとしてゲームできないか?
と考えるのが至極当然だろう。
ただこの画像をどうやってゴーグル上でVRにするかだ。
ググってみるとやっている人は少ないがたったひとりだけ見つけた。
この外人さんは楽しそうな顔をしているしこれはすごい発見ではないか?
ワクワクが止まらない。
ドラクエがまさかVRで遊べるようになるとは!
設定は割愛するがこの人のアドバイス通りにSteamでBigScreen(Beta)をダウンロードしてVR画面でプレイしてみた。
イメージとしては100インチに投射したプロジェクターでゲームをしている感じだ。
VR酔いで吐きそうになる。
吐きそうなところ我慢して遊んでみるが奥行きがあるんだかよくわからない。
設定を弄ってもっと奥行きが出ないか調整してみるが変化している感じがしない。
奥行きがあるようにも感じなくもないしVRではなく違い顔を動かしても表示されている画面以上の情報はない。
VRゲームであれば顔を横に向ければ正面とは異なる風景が表示されるが何せVRとして作っているゲームではないのでそんな情報は書き込まれていない。
といって画面が立体的に飛び出してくる感覚もない癖にVR酔いだけは一人前に襲ってくる。
調べてみればDQ11は3D機能を活用して制作されていなかった。
実機に挿して3Dモードをオンオフに変えても表示に変化がない。
そういえば3DSの3Dって不評でオフにしてプレイする人ばかりで後半は3D機能を省いたタイトルばかりだったような。
そりゃあいくら頑張っても立体に見えないわけだ。
というわけで次は3D対応を謳っているニンテンドー製のパルテナの鏡をやってみる。
おー
はっきりと立体になる!
しかし現在のVRゲームのようなクラディーションのある深い奥行きがあるわけではない。
表現するなら昔の3Dテレビを使って3DSソフトを3Dモードで遊んでいるといえばしっくりくるだろうか?
ゴーグル内のスクリーンの中は3DSのように手前側と奥側の2段階の奥行きがあるなんちゃって3Dを再現している。
それでも大画面3Dテレビで3DSを遊んでいる感覚で迫力はある。
SIDE BY SIDEで2画面表示の負荷のせいか10倍画質ではカクツクので3-4倍がちょうどいい。
スペースハリアーやアフターバーナーのような単純奥スクロールならVR酔いも出ないしこれならありだ。
面白い遊び方を見つけた。
3Dモードが使える3DSのゲームソフトはさほど持っていないので中古で買い漁ってどれがVRヘッドマウントで楽しいか試して見るのも面白そう。
まだ3DSはレトロゲーム扱いはされていないので中古なら200-300円で買えるソフトも多く存在する。
奥スクロールアクションや格ゲーあたりがマッチしそう。
ドラクエの見下ろし型や横スクロールだと酔いそう。
ただ当面は最近買ったSteam版のゲームをプレイしているので3DSをPCVRで遊ぶのは先だ。
考えてみればニンテンドーって3DSのハイクオリティな3Dゲーム資産が大量にあるんだから廉価なスタンドアロンVRゴーグル作って参入すればいい。
バーチャルボーイの悪夢再びがあるかも知れないが最近はOculusやVALVEなどの普及活動でコンシューマーもVRに対する敷居も下がっている。
もちろん3DSゲームの奥と手前の2レイヤーのマップを6レイヤーくらいに増やさないとチャチすぎてVRに見えない。
あと視点を動かしてもその先に世界があるように見せかけるVRチックにするために可視範囲を狭くして首を動かすとその先に世界が存在するようにマップの手直しは必要だ。
今のAI技術を駆使すればマップとかプログラムはある程度自動生成できそう。
メタバース業界は解像度を上げてリアリティを追求する方向に進んでいるけど普通のVRゲームやるのにそこまで性能は要らないしVRチャットなんてデフォルメされた世界だ。
廉価なスナドラXRとOSは3DSの改良版で軽量VRゴーグルを29,800円で発売するなんてどうだろう?
ニンテンドーさん
本体発表と同時に3DSソフトのVR焼き直し100本を同時発表すればあのバーチャルボーイの悪夢も回避できる。
発表時点でMetaストアのチープな品揃えを抜ける気がする。
それにVRゴーグルってフィットネスゲームと相性がいいのでWiiで培った技術やセンスも活かせる。
Wiiスポーツは世界で4番目に売れ、単体プラットフォームとしては1位のゲームとして燦然と輝いている。
Wiiフィットだって単体プラットフォームとしてポケモンの次で世界第4位の売り上げ本数を誇る。
このノウハウを使わない手はない。
メタバースは流行らんと予想しているが健康(フィットネス)としてのVRゴーグルには期待をしている。
VRアプリはSteamにも登録されているが2019年あたりが盛り上がりのピークでそれ以降大作タイトルも減少傾向にあり市場全体としては既に右肩下がり感がある。
いまだに2018年発売のビートセイバーを越えるようなキラータイトルすら無い。
あれも太鼓の達人ライクのよくある音ゲーだ。
Wiiもそうだったが新しいゲームの遊び方を提案できるメーカーとしてニンテンドーは天才なのでVRゲーム業界に割って入るのはありだろう。
もちろんswitchに続く据え置き型メインストリームは別ハードで準備するとしてもう一つのあくまでアンテナ的なポジションとして。
元々ニンテンドーはファミコンとゲームボーイの時代から常に家庭機と携帯機の2枚看板だった。
switchが据え置きと携帯の両生類なので1枚看板になってしまったがVRヘッドマウントを加えて2枚看板に戻してもいいはずだ。