2023/3末に花見に出かけた。
ここ3年間の桜は岡崎公園に出かけている。
その前の年は感染症の開始で外出をしておらずその前年はタイで遊んでいたので花見にいっていない。
岡崎の花見も3年連続なので恒例行事だ。
まずは名古屋鉄道の東岡崎駅近くの家康像の前で知人と待ち合わせをした。
毎回電車から改札までの出口を間違えて地下に行くので迷子になりかける。
本来は家康像に直接歩ける空中歩道の出口に向かえば楽だが3年連続で間違えるのでこれも恒例となっている。
前回と違うのがドラマ館の看板が増えていた。
NHKは解約したので観ていないが大河ドラマの「どうする家康」で主役の家康のゆかりの地として岡崎の方々が盛り上げておりその一環としてドラマ館を岡崎城近くで開催している。
地元の知人は行きたがっていたが断固反対した。
正確にはその間別行動を取ろうと提案したがやめることになった。
無料ならいいが観てもいないNHK番組の展示物を800円払ってまで入館したくない。
NHKが嫌いな人間も少なからずいることを知っていただければ幸いだ。
桜は満開を越えて若干葉桜も見え隠れする景色だった。
平日なので駅近の桜並木は人通りも少なくゆっくり観ることができた。
そしてこの一年で開業したうなぎの兼光へランチに直行した。
ランチは鰻を食べることで合意していた。
予約は取れず開店の11時頃から並んだ。
しかし一周目には座れず12時にようやく鰻丼にありつけた。
立地としては駅から少し距離があるので桜の時期が書き入れ時なのだろう。
おそらくオフシーズンは空いている。
店員さんもカウンターしか無いと申しわけ無さそうだったが店内から桜を見ながら食べられる一等席だった。
ここが一番いい席だ。
サービスがいいというか回転を気にしていないのか相席にせず4人席をひとりで独占とか大抵が4人席にペアで座っていた。
こりゃあ待たされるわけだ。
それに経営者目線だと勿体無い。
逆にそれも人気のひとつで行列ができているのかもしれない。
注文したのはほぼ一尾乗っている上鰻丼のご飯大盛り(2695円)が3千円しないのは奇跡だ。
店を紹介してくれた知人は同量のうなぎに肝焼きも乗った丼をビール片手にうまいうまいと食べている。
高いといっても3千円強だったはず。
店を紹介してくれた知人は昔から自己肯定が非常に強い人なので自分がやったことは常に自分で褒める羨ましい性格だ。
更にそれは同意を求めており他人に褒められると大喜びする。
自分が紹介した店、自分が見つけた店の料理は何が何でもうまいうまいと言って食べるが人の紹介した店はひとことも発せず普通に食べているので彼の舌はあまりアテにしていない。
あの人は絶対精神疾患にかからない。
もうひとりは黙々と食べていた。
こちらの知人は何度か一緒に飯を連れていってもらった事があるがとにかく珍しいお店をよく知っているグルメでうなぎも東京と大阪の有名店は大抵回っているのでまあまあな味といった印象だ。
愛知あたりだと関東系と関西系の焼き方両方あるがザ関西焼きという弾力だ。
表面はカリカリに焼いて身はかみごたえがあるので関東風が好きな方には合わないだろうが関西風が好きな方にはドンピシャだ。
関西風が好きなので嬉しいがちょっと表面がカリカリ過ぎない?と思った。
うなぎ処いっしきの方が焼きも少なめでもう少しふわふわしている。
焼きは一色、身はここの兼光がちょうどいい。
それでも紹介してくれた知人の手前うまいうまいといっておく。
もちろん価格を考えれば一色のお店並みにお得な鰻丼だ。
あとタレがかけ放題なのも地味に嬉しい。
ご飯が多すぎてタレがないと食べ切れなかった。
数量限定で600円の2身ついたミニ鰻丼もあったのでひとりでくるなら早めに並んでこれとビールで腹ごしらえをしてから花見もいい。
但し外が見られるカウンターは1席しかないので1番目に並んで店員にお願いするか運よくその席が空いて座るしかチャンスはなさそう。
お腹も満足してコンビニで第二のビール片手にしばらく花見をした。
駅近くの乙川の川上の方はガラガラだったので平日なのでこんなものかと岡崎城(岡崎公園)の方に歩いていったらものすごい人混みだった。
大道芸も至る所でやっている。
知人は猿回しを観たくて探していたが結局この日は開催していなかった。
やっているのはみんなおそらく二十代の若人ばかり。
大道芸はかなりの人だかりになっていた。
ルックスもそこそこいいしYoutubeで稼いだ方が儲かりそうだがああいう地道な芸で頑張る人達がいてくれるのは素晴らしい。
そしてぐるっと川を巡って元の場所まで戻ってきた。
知人が優待券か何かで舟に乗れるという事で乗ってみることにした。
保津川の事故があった直後だったので少し気が引けたがどう見ても水難事故が起きそうな川の流れではないので乗ることにした。
近づいてジッと目を凝らしても流れているように見えない。
これならひっくり返っても簡単には逝かないだろう。
船遊びで探すと値段は700円のようだ。
ただこれと同じプランかは自信がない。
陸から見ているとゆらゆらゆっくり進んでいるかと思いきや実際に乗ってみるとかなり速度が出ていて面白い。
この舟遊びの最大のイベントは顔を寝かせないと頭を打ちそうな水面スレスレの橋を潜る時だ。
あとは支流に入って岡崎城に接近するものの木が邪魔でシャッターチャンスはなかった。
支流は川幅が狭く岸辺にかなり接近するので幼稚園くらいの子ども達がこれでもかと「バイバイ、バイバイ」と全力でずっと手を振ってくれていたので乗船客も皆さんニコニコで「かわいいね、かわいいね」と手を繰り返していたのが微笑ましい。
あと犬の散歩をしていたえらい別嬪さんが川岸にやってきて舟乗り場はどこですか?と船頭さんに尋ねていた。
視力が弱いのではっきりしなかったがおそらくブラジルあたりの方だった。
なんで地球の裏側の人が岡崎で犬と散歩をしていて流暢な日本語で舟に乗ろうとしているのか疑問が尽きないが一瞬のことだったのでそれ以上知る由もない。
もちろん一瞬で膨らむライフジャケットも腰に巻いていたが使い方の説明がないのは保津川と一緒だがそのあたりの職員への徹底には事故から1週間程度はかかるのかもしれない。
どちらにしろ転覆しても川の流れは止まっているかの如くなのでカナヅチ以外ならなんとかなる。
何度か岡崎の花見に訪れているなら一度くらい自腹で乗ってもいい。
下船してまた少しビールを飲んで帰宅した。
アマブラで買ったレバウルソを食前3錠、帰りに3錠飲んだお陰で二日酔いも起らず気分よく酔っ払えていい花見だった。
今回は舟に乗せてくれた知人に感謝している。