右下腹部の激痛で救命に運ばれてCTと血液検査を行ったが原因不明で痛み止めのボルタレン坐薬を処方されて帰された。
そこからが辛かった。
翌日まではボルタレンを入れてなんとか峠を越したものの痛みは継続的に続いていた。
それから5日経ってもよくなる気配がない。
椅子に座ると悪化するので立っているかベッドで横になっているかの生活だったがとうとう横になってもダメで立っていることしかできなくなった。
色々考えた末にもしかすると大腸炎はあるにしても他にも原因が無いとここまで痛みが出るとは思えない。
ひとつは泌尿器の問題でもう一つは坐骨神経絡みだ。
ただ椎間板ヘルニアをやっているので神経疼痛はよく知っている。
これは内臓の痛みだ。
ただ可能性としてはゼロでは無いので消去はせずにまずは泌尿器科を受けて整形外科に行くことにする。
とにかく気になる痛みをまとめて近所の泌尿器科を受診した。
持っていたメモと救命で撮ったCTを看護師さんがまとめてくれて医師に渡す。
前立腺炎では無いかと医師に告げた。
その理由として後半はダメだったが途中までドーナツクッションを椅子に敷いて座れていたからだ。
このドーナツクッションは前立腺が圧迫を受ける部分が空洞なので前立腺炎の人も使っている。
まずはCTを診てから前立腺炎の可能性は低そうだがと下腹部のエコー検査をした上で肛門触診をされた。
前立腺の診察はこれが嫌なので受診したく無いのだが今は背に腹は変えられない。
エコーの結果と指を突っ込まれても痛みがなかったため前立腺炎は否定された。
医師が気に留めたのは症状のメモで右の睾丸が痛いような気がする点だ。
そのまま睾丸触診となる。
痛い痛い。
そのまま下腹部にも伝わる。
「これは精巣上体炎かも」
ということだった。
睾丸の上に乗っている精巣上体(副睾丸)にばい菌が入って炎症を起こす病気らしい。
7日分の抗生物質を処方された。
帰って調べてみると確かに片側の睾丸の痛みは精巣上体炎か精巣捻転のいずれかのようで年寄りが精巣上体炎が多く若い人は精巣捻転が多いようだ。
ただどちらも睾丸が腫れるらしいがその兆候はない。
睾丸の位置を変えると睾丸と右下腹部に痛みが出ることは間違い無いので原因に近いている。
調べていて睾丸痛で誤診されやすいのが鼠径ヘルニア、いわゆる脱腸だがとりあえず腸が飛び出しているような箇所は見当たらない。
ただこれが陰部の中で起きていたらわからない。
医師の触診のせいもあってか抗生物質の飲み始めの日が睾丸痛のピークとなったがそこからなかなか引いていかない。
ほぼ立っているばかりの生活で座るのは無理でベッドに寝ていても痛くなってくる。
できるだけ安静にすべきだが食糧の日常備蓄もさほど無いので買い物には出かけないといけない。
膝立ちとか楽な体勢を考えてやっているうちに今度は腰痛が出てしまう。
症状がよくなることもなく別の痛みが複合して踏んだり蹴ったりとはこのことだ。
ボルタレンを連用するのも怖いのでロキソニンとカロナールを交互に使ったりしているが焼石に水のような状態だ。
特に辛いのが男性特有の朝の生理現象とトイレだ。
運よく2時間程度寝れても生理現象で睾丸が移動して激痛を引き起こし飛び起きる。
大便をしようとしても座れなくなっているのでできるだけ屈まないようにして用を足す。
正確にはほぼ立った状態だ。
問題なのは大が出たらそのまま小も出したくなるのを我慢してお尻を拭いて前を向きなんとかギリセーフが続く。
失敗したらトイレの床が小便でぐちゃぐちゃになる。
ほんと最悪であり下の病気は人間としての尊厳を失われていく。。。
とにかく身動きが取れないのでYoutubeで時間を潰していた。
その中で伊集院光さんの生涯のような対談を観ていて若い頃に酷い椎間板ヘルニアを患ってほぼ身動きが取れなくなり部屋にブルーシートを敷いてそこで寝転がって大便をしていた話を聞いて泣きそうになった。
こんな時に観るものではない。
あと不思議なのは発熱は救急車で運ばれた時以降全く出ていない。
そしてあの時の血液検査でCRPも正常値なので炎症反応はなかった。
下腹部痛が出るのはかなり進行しているようなのでそのあたりが解せない。