ネットを見ていて豪華客船のクルーズが案外安く行けることを知る。
クルーズ船は主に3つのランクに分けられていて上位からラグジュアリー、プレミアム、カジュアルとなる。
ラグジュアリー船には誰もが知っているクイーンエリザベスⅡや飛鳥Ⅱなどの超豪華客船があり10日間で窓無しの一番安い客室で30万円からというのが通常料金のようだ。
貧乏旅行をモットーにしている自分としては一生乗ることはないだろう。
次がプレミアム船でサファイヤ・プリンセス、ダイアモンド・プリンセスなどがあり10日で15万円あたりから。
そしてカジュアル船はスーパースター ヴァーゴなどがあり10日で最低10万円といったところが相場のようだ。
カジュアル船で激安ツアーを探せば6泊で3万円以下もある。
3つのランクも時期や行先などで料金が入れ替わることもあり船によってサービスの質も違うようなので実質的にプレミアムとカジュアルの境界線は分かりにくい。
そしてこれらは2名1室の1名料金なのでシングルルームにすると50%~100%の追加料金が一般的。
あとサービス料(チップ)が別にかかるのと港湾税、政府関連諸税とがこっそり別のページに書かれていたりする詐欺のようなツアーもあるのでよく確認することが大切だ。
プレミアムのダイアモンド・プリンセスあたりだと時期によると最安の客室で9日10万円のコースもあるのでシングル料金支払って15万円で豪華客船の旅に行ける。
これなら年に1回乗ってもいいぞ。
ということで調べてみたが現在秋から冬でクルージングも閑散期で国内発だとツアーそのものがない。
年末年始の名古屋発のツアーを見つけたが申し込みは終わっていた。
海外発のカジュアル船を空路で乗り込むツアーもあるがお安めのは見つからなかった。
春から秋口までがシーズンなのでまた来年にも計画したい。
ただ一度行きたいと思ってしまったのでなにか船旅はないかと探してた。
ふと仙台旅行でコメントで教えてもらったフェリーを思い出す。
名古屋からの船旅だと例の仙台・苫小牧行きがある。
そして少し探す港を広げて大阪南港だとあちこちに就航している。
その中でも宿泊付きなら”さんふらわあ”で別府がよさそうだ。
そこで大阪経由さんふらわあで別府温泉と名古屋から苫小牧で11月の旅費がどの程度になりそうか調べてみた。
さんふらわあの大阪-別府を3パターンと太平洋フェリーの苫小牧-登別で考えてみた。
①大阪-別府-博多3泊コース
別府行くならついでに博多にもう一度行きたいと最初に思いついたルート。
名古屋から高速バスで大阪、電車で南港からフェリーに乗り1泊して別府で1泊、バスで博多に移動して1泊してジェットスターで福岡から名古屋に戻る。
別府から博多はJRで1000円くらいだろうと思い込んでいたが九州の広さを甘くみていた。
特急で5000円かかるので安くするのに高速バス3000円を使うしかなさそう。
ジェットスターが1万円以上で高いのとフェリーが片道なので割引が効かない。
しめて45000円也。
LCCの安い時期探して博多で3泊出来そう。。
更に客室はスタンダードシングルで個室だがバスもトイレもない質素なもの。
②さんふらわあを往復同じ船でいく弾丸クルーズ。
さんふらわあの大阪-別府の客室スタンダードシングルが割引無しだと往復28000円かかるところを同じ船往復する弾丸クルーズにすると17000円に割引かれる。
旅費が約1万円安くなるのは大きい。
(雑魚寝ならなんと1万円だがさすがに嫌だ)
弾丸旅行なので別府滞在が約10時間になる。
まあ温泉街にそんな長くいても温泉に入るくらいしかないのでこれもあり。
しめて21000円也。
安い。
しかし大半を過ごすフェリーの客室にバス、トイレが共用は不満だ。
③さんふらわあを往復同じ船でいく弾丸クルーズの豪華版
2番と同じルートで客室をデラックスシングルにアップグレードする。
バス、トイレ付きでベッドもビジネスホテル並みに大きくて豪華なので弾丸クルーズならこちらかな。
通常料金だとデラックスシングルは往復4万円するのでお得感がある。
ただしめて3.1万円と1万円高くなるので2番で我慢して別府で贅沢して戻ってくるのもありか。
④太平洋フェリーでいく苫小牧-登別クルーズ
仙台は行ったばかりなのでいっても苫小牧行きがいい。
フェリーで片道2泊なので豪華客船のクルージングでもないのに往復4泊は飽きてしまうから帰りは千歳空港から中部空港に空路で戻ることにする。
運良くエアアジアの就航記念で最安片道3300円とお得になっている時期だ。
ただしすべてでなく3300〜5600円のチケットがある。
フェリーは雑魚寝であれば1万円、ドミトリー型のベッド付きで1.3万円、カプセルホテル型のS寝台で1.4万円、窓無しトイレ・シャワー付きの2名1室の1等客室が1.8万円、更にゆったりした特等客室が2.6万円となっている。
さんふらわあのアップグレードに比べると割安な感じがする。
1等客室インサイドは2名1室のところ追加料金なしでひとりで予約出来るのが嬉しい。
2泊するのでシャワー・トイレは部屋にも欲しいから1等客室がいいだろう。
なんと30日前の早割で申し込めば1等が18000円→10800円になる。
ただ今から予約すると早くて12月出発なので海外旅行とぶつかるので無理。
他の割引としては食事をセットにした片道フルパックが21400円になっている。
こちらは直近でも利用できる。
5食7000円分を全てレストランで食べるとすれば1等が14400円で泊まれるわけだ。
合計して36500円。
このうち7000円が食費なので実質3万円が旅費と考えられる。
気持ちとしてほぼ同額でフェリーの客室の居心地がよさそうな3番か4番。
お得感はエアアジアの千歳-名古屋の航空券が時期限定で安いため4番だ。
ただしこの寒い時期に寒い苫小牧に行くモチベーションがあるかと片道なれど40時間フェリーに乗っていて飽きないかの2点は気になる。
さんふらわあだと片道12時間の船で往復するので帰りが飽きそうな気もする。
船の大きさはさんふらわあが約1万トンで太平洋フェリーのいしかり・きそが1.5万トンで後者の方が大きい。
船で唯一の楽しみの食事は動画でみた感じでは味はどちらも普通だがバラエティに富んでいるのがさんふらわあのようだ。
たださんふらわあだと大阪までバスで往復する面倒さがある。
特に帰りの疲れた状態で3時間はきついかも。
一方、苫小牧だと行くなら登別温泉。
登別のホテル・旅館は高いので苦肉の策で苫小牧のホテルで費用を算出しているが到着日は何をしていいやらとなりそう。
だから到着日に苫小牧をうろろつきそのまま千歳に移動して名古屋に戻るルートもあり。
これなら食費を引いた旅費が2.4万円になりコストが2番といい勝負だ。
フェリーで11時に苫小牧到着で少し遊べて19時にエアアジアでとんぼ返りなので8時間滞在とさんふらわあの弾丸クルーズのようなもの。
2番と比べるとフェリーの客室のグレードが高いので宿泊に不安は少ない。
方向としてはより暖かい別府へ行きたかったがコスパを考えて5番目の選択で目的地は登別へ太平洋フェリーのいしかり・きその船内で2泊する0泊3日の旅行に決めた。
しかし出航表を見ると隔日で”いしかり”と”きそ”が交互に出航しており直近で乗れるのが”いしかり”ではなくて「きそ」だった。
いしかりは予約サイトでもあえて”新いしかり”と書かれており2011年に就航した新しいフェリー。
きそも古くはないが2005年の就航である。
出来れば新しい方に乗りたい。
それに”きそ”のレストランはタヒチという南国風の変な名前。
なんとなく地雷感漂う。
いしかりときそで予約確定手前でチェックしてわかったことがある。
- 早割は1ヶ月先の約3週間だけ
- 1等インサイドの早割が1.8万円→1.08万円で1名で泊まれるが予約が埋まって空きなし
- 1等インサイドのWEB割の1.62万円はこの時期ほぼ空いていた
- 早割狙いはコスパのいい1等インサイドで他の予約は空いている事が多い
- 早割でなければ1等インサイドは結構空いているので食事付きフルパックは予約可能
1等インサイドの早割だけは安くて人気なのですぐに埋まってしまうようだ。
1ヶ月以上先で1名で1等インサイドをどうしても安く泊まりたければ一旦S寝台を7200円で予約して当日1等インサイドにアップグレードするのがよさそう。
閑散期であれば出来そう。
ただ運が悪ければカプセルホテルのような寝台で寝る覚悟が必要。
差額の計算方法はわからなかったがアップグレードした人のブログを見る限り早割価格の差額+αでよさそうなのでお得だ。
いしかり・きそ1等インサイドの価格をまとめるとこんな感じ
- 当日 18000円
- 早割 10800円
- WEB割 16200円
- 片道フルパック 21800円(食事を引くと実質14800円)
- 早割S寝台からアップグレード 11800円※(7200円+4600円)
※他のブログ参考なので正しいかは不明
アップグレードは埋まっていたらS寝台に泊まるか更に高い1等アウトサイドにアップグレードすることになる。
直近で食事を全てレストランで食べるなら片道フルパックの選択になる。
あと出来ればいしかりにのりたい。
あーだこーだ考えていたらまた喉が痛くなってきた。
香港旅行と同じパターンになりそうなので11月に行きたいが直近で予約するのはやめておいた。
今年の秋は風邪ばかり引いている。
(この後数日寝込み出発2日前に”きそ”で予約した)