8050問題というのをご存知だろうか。
実は先日まで知らなかった。
4桁の数字だが年号でもないし年月日でもない。
株式の銘柄コードだとセイコーホールディングスだが社会的な問題を起こす会社ではない。
検索するまで予想も出来なかった。
8050は2つの年齢をつなげた数字になっている。
80歳と50歳だ。
50~80歳の間に起きる問題だろうか?
そうではなく子供が50歳で親が80歳という数字をつなげたものだった。
ひきこもりが長期化すると親も高齢となり、収入が途絶えたり、病気や介護がのしかかったりして、一家が孤立、困窮するケースが顕在化し始めている。
引きこもりの親の年齢が80歳になり貯蓄も無くなって年金で生活ができなくなる、もしくは親が亡くなり自立できない50歳の子供だけが残る深刻な問題だ。
同じ50歳なので身につまされる話だ。
国は2千万円をこの問題に計上している。
現在70万人が引きこもりで155万人が予備軍となっている。
総人口の約2%もいる。
これは日本の失業率2.8%に匹敵している。
失業率は求職活動を継続している人なのでひきこもりの大半は集計されていないだろう。
そしてこの労働者不足の時代に未だ失業している人の大半は何らかの理由で仕事ができない。
これ以上の失業率低下は望めそうもない。
だから2%のひきこもりは日本にとって貴重な人材資源になる。
しかし彼らがひきこもりになった理由は人によるので十把一絡げにしてはいけない。
子供の頃にいじめにあったとか、学校の勉強についていけなかった、虐待にあったとか、対人恐怖症が治らないとか、就職して会社になじめず人間不信になったとか、何かの精神的な病気などもあるかもしれない。
自分も元来働かなくてよければ働きたくないし会いたくない人に会わなくていいならその方がいい。
経済的に何とかなるので退職してひきこもりになったようなものだ。
子供の頃は周りと協調性のバランスをとり大人になったら収入を得るために二面性を持っただけ。
元来ヒッキーが性に合っている。
世の中には同じような考えを持ちながら正直な性格で他人と上手くやっていけない人もいる。
社会に適合できないのだ。
現在失業してどうしても再就職できない幾らかの人より能力が高い人が引きこもっている可能性がある。
これは国の資源であり放置するのは損失だ。
だったら国もそのような人に仕事が出来るような環境を作るべきだ。
引きこもっている彼ら彼女たちの60%以上は働きたいと考えている。
働きたいが働ける環境かスキルがないわけだ。
ひきこもりだと家の中のベッドにもぐりこんで出てこないイメージがあるかもしれないが普通の人と同じように活動をしている。
出典内閣府調査報告
6割の人はインターネットをしているし半数近い人がゲームをして4割の人が本を読み1割の人が勉強をしているのだ。
持論ながらRPG、ADV、STGゲームができる人は仕事もできると考えている。
ゲームの世界はルールの世界。
それも現実とはまるで違ったルールがきめられて存在する。
そこからはみ出すことはできない。
そのゲームに合わせて決められた役目をこなせるということは説明書を読んだり実際にゲームに触れてルールを学んでそのルールの中でプレイができるわけだ。
人からの依頼では上手くいかないならゲームの中で仕事を依頼されたらどうだろう?
ひとりひとりにあった仕事をAIのようなもので選択して発注すればこなしていけるのではないだろうか。
ベースはクラウドソーシング。
但し仕事はゲームではない。
いくら高い品質で仕事をしても投げ出されては困る。
だから例えば仕事を先発でこなしていくワーカーと投げ出してしまった仕事を引き取って完了させるリリーフワーカーを選別して配置する。
AIが仕事をワークユニットに分割し適材適所に振り分けて納品されたら別のワーカーに検品させて一つの仕事としてつなぎ合わせる仕組みを作ればいい。
先発ワーカーも実績を積み上げたらリリーフワーカーに移行できる仕組みとか各役割はゲームで適性検査をして従事させるのがなお効率がいい。
RPGだって戦士向きの戦い方の人や魔法使いが好きな人、回復で僧侶が向いている人と人それぞれだ。
リリーフ的な仕事が出来るようになれば単価を何倍かにしておけばモチベーションも上がるだろう。
得意そうなのはソーシャルゲームを作っている会社。
ゲーム感覚で仕事の勉強をさせて気がついたらクラウドソーシングで仕事に携わっているというのがよさそうだ。
最近はソーシャルゲームも頭打ちで当たるか当たらないか分からない博打のようなゲームアプリに開発費かけて作るよりこちらの方が社会的にも将来性のあるシステムの構築ができる。
それに国も用意した二千万円をこんなシステムを開発するコンテストの賞金にしたらいかがなものだろうか。
こんなものは素人アイディアの一つだが国はもう少し高齢ひきこもりに目を向けなければいけない。
ここまでが前置きでテーマは8050ではなく7050問題だ。
それはビートたけしのオフィス北野からの独立が起因する。
たけしはオフィス北野を退職してたけし軍団だけが残ると報じられている。
たけし軍団はたけしが入門を許したメンバーで構成されており、彼の見る目がなかったのか、それとも敢えてそんなメンバーを集めたのか分からないがこれまでお笑いで大成したメンバーがいない。
これはさんまや引退した紳助にもいえることだが俺たちひょうきん族世代はライバルが多かった。
B&B、ぼんち、サブローシロー、いくよくるよ、ヒップアップ、山田邦子、コント赤信号と人気があった同世代のコンビ、グループが一世を風靡しては消えていった時代だ。
だから沈んだライバルを見てきたせいか無意識で才能のある弟子は取らずに自分のポジションを奪られないようにしていたのかもしれない。
たけしはたけし城やスーパージョッキーなどで体を張る仕事を軍団にやらせた。
漫才やコントをやっているところを見たことがなかったのでそんな修行もしていなかったのだろう。
体を張る仕事が「コンプライアンス」の名の下で無くなり軍団の仕事もなくなっていった。
あとは師匠が弟子の面倒を見るしかないのだ。
たけしは自らが働いて稼ぎを弟子に分配することを30年続けてきた。
893の全く逆さまだ。
そして少し自由になりたいということでオフィス北野を卒業するのは分からないでもない。
愛人の事務所に移籍するという噂があっても、もう十分だろうと誰もが思っている。
しかし残った軍団はどうなるのか。
卒業したそのまんま東やなんとか芸能界に生き残っているガダルカナルタカ、松尾伴内、水道橋博士、マキタスポーツあたりは何とか食べていけるのかもしれない。
しかし他のメンバーはここ何年もテレビで観た事すらない。
今後オフィス北野の収入は激減する。
給料制であれば地力で稼いでいる軍団メンバーは自分の生活がかかっているので歩合制に変えろとなる。
そうなれば他のメンバーは食べていけなくなる。
事務所が歩合制に変えなければ地力で稼いでいるメンバーだけが例えば1年だけ師匠に義理を通して別のプロダクションに移籍するしかない。
残った軍団メンバーはこれまで会社員や手に職があるわけでない。
そして軍団の多くが50代
そう、
たけし=71歳、軍団=50代
約30年間たけしが弟子の面倒を見てきたのが終わる。
これが7050問題だ。
我々には何の関係もない話だが。。
4/4追記
完全に勘違いをしていた。
まだたけしは軍団を守ろうとしていて、オフィス北野の森社長が軍団メンバーの営業活動もせずないがしろにしてたけしの映画のサポートしかさせていないのに業を煮やして事務所を出たようだった。
自分が出ていけば軍団のタレントの営業活動をせざるを得ないと考えたのだろう。
しかし森社長は対抗しようとしている。
このままだと新しい事務所に軍団全員全員移動しそうだ。
森社長を残して全員が新事務所に移動する可能性が高そうだ。